【初心者でも解る】レオパの行動 飼育下での行動パターン その2 運動不足やうんちをしない、餌を食べない原因を解説

leopard gecko
レオパードゲッコー

レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育していると時々何のための行動か?と気になる行動を行う事があります。

また今までと異なった行動を行う事もあり飼育者さんが不安に思う事もあります。

今回はレオパの飼育環境での行動について解説させて頂きます。

レオパの運動不足

レオパの飼育を始めた方で気になる事と言えば狭いケージの中で飼っていて運動不足にならないか?

といった疑問を抱かれる方もいらっしゃると思います。

結論はレオパの成長段階にあわせた給餌メニューと給餌内容を適切に行えばケージ内やケージの外で特段の運動をさせなくても大きな問題には至らないので大丈夫です。

もちろん飼育者さんとレオパのスキンシップ等をしなくても良いと言っている訳ではありませんのでレオパのストレスにならないような接し方を行ってあげて下さい。

▼こちらの記事ではレオパの肥満と運動について詳しく解説してます。

【初心者向け】レオパの健康 肥満と運動の関係

レオパがうんちをしない

「今までは普通にうんちをしていたレオパが急にうんちをしなくなった、」

「最近うちのレオパが便秘気味で、、」

「レオパがうんちを出せずにいて苦しそう」

レオパがうんち(排便)をしなくなる原因は複数あります。

  • エサの種類を変えた
  • 飼育温度が下がった、または低い
  • 床材が誤飲 誤食の可能性のあるものを使用している

上記に該当する部分があると要注意です。

▼レオパがうんちをしない原因については以下の記事で詳しく解説しています。

レオパの健康 フンから分かる健康状態

【初心者向け】レオパ飼育の床材問題 誤飲を防ぐ床材の選び方

レオパが餌を食べない

レオパが餌を食べない時もうんちが出ない時と同様に複数の原因が考えられます。

  • 飼育開始直後でまだレオパが落ち着いていない
  • 飼育温度が低くレオパの活性が低い
  • エサの好みが合っていない
  • レオパの健康状態が悪く食べられない

上記のように飼育環境と、温度、エサの種類、個体の健康状態の確認を行い改善できる部分を改めてから再度エサを与えて見て下さい。

▼こちらの記事ではレオパの飼育のポイントを解説しています。併せてご参照ください。

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レオパが噛む

レオパをハンドリングしようとした時に噛まれたことはありませんか?

意外と噛む力が強く、血が出る事もあります。

レオパは上から掴まれるように触られる事を嫌います。

レオパを持ち上げる際は両手でそっと救い上げるように両手の平に乗せて包むようにして保定してあげると落ち着いてくれる事が多いです。

それでも気性の荒い個体は手に噛みついてくる事もあります、、そのようなヤンチャな個体に触れる際には皮手袋の使用をしても良いです。

また、レオパ自身が自分の尾や脚、指などを噛む行動も見られます。

これは脱皮不全が原因であったり、傷や怪我を気にして自分で傷口を広げてしまったり、冬季の低温火傷などの皮膚の疾病によるものが多くそのような場合は早急に皮膚の改善を行いましょう。

▼こちらの記事ではレオパの脱皮不全の予防と対処方法を解説しています。併せてご参照ください。

レオパの健康 脱皮の周期と頻度

レオパのくしゃみ

レオパにもちゃんとした鼻が付いていますよね?

当然のようにレオパも鼻と口を使い呼吸を行い新鮮な空気を肺に送り込んでいます。

ですのでレオパも時にはくしゃみをします。

くしゃみはそこまで頻繁に行うものではなく、時折「プシッ!」「プスッ!」といった感じでレオパのくしゃみを目撃する事もあると思います。

レオパのくしゃみも人と同様に鼻腔内の粘膜に溜まった埃や古い粘膜等を体外に排出するために行っています。

レオパのくしゃみが頻繁に見られる時は呼吸器系の疾患の可能性か飼育環境の不具合、特に床材の種類によっては粉塵が出やすくレオパの呼吸器に異常をきたす事があります。

また通気性の悪い密閉性の高いケージでは黒カビ等が発生し易くこのような環境もレオパ呼吸器に良くないので速やかに改善を行いましょう。

レオパの警戒

レオパは身の危険を感じると四肢を踏ん張り、背を丸め、尻尾も上げてゆらゆらさせます。

これは外敵から身を守る為の防衛反応です。

レオパの警戒パターンとして床に伏せたまま尻尾を震わせてる事もあります。
このような状態のときも不必要なストレスを与えないように注意が必要です。
隙あらば自切の捨て身の精神状態となっておりますのでくれぐれもおきを付けて!

このときレオパに不用意な刺激を加えストレスを与えてしまうと尻尾の自切に繋がり易いので十分な注意が必要です。

特にご自宅でレオパの他に好奇心の強い活発なネコが同居している時は厳戒態勢での警が必要となります。

飼育者が留守中に思わぬ事故が起きないようにレオパのケージのロック(施錠)は忘れずにしましょう。

レオパの骨折

レオパはペットとして飼育されているハ虫類の中でも骨折事故の多い種類です。

原因のほとんどがハンドリング中に手からレオパが誤って落ちてしまう飛び降り事故やテーブルなどに乗せて散歩を指せていた際に目を離した隙に落下する等の高所からの転落による骨折が大半です。

同じような症例の多いペットしてハムスターも高所からの落下事故の多い生き物です。

レオパとハムスター、この2種類の落下事故の起こる原因は何でしょうか?

それはこの2種類のペットが共に地表を主な生活場所にしているという点です。

地面の表面や少し潜った状態で生活をしているレオパは高低差の感覚が元々ない環境での生活を行っています。

ですのでレオパには高い所から落下した時に身を守る方法を知りません。ハムスターも同様です。

これらのペットの認識し対応できる高低差はせいぜい10~30㎝程です。

ですので人が立った状態での高さや一般的なテーブルの高さのような本来の生息環境ではありえない高さからの垂直落下はレオパに大きなダメージを与えます。

予防方法はテーブルの上等でレオパを放したままにしない事、ハンドリングの際は両手で抱えて絶対に落とさない配慮が必要となります。

もし飼育中のレオパが高所から落ちてしまった時はその後の動きをよく見て下さい。
足や手を引きずっていたり、身体が曲がっていたりと普段と様子が異なる時はすぐに爬虫類を診察して貰える獣医師さんに相談をして下さい。