初めてレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育されている方の中には「なぜうちのレオパはこんな動きをするのか?」「健康状態に問題は無いか?」といった疑問を感じる事もあると思います。
今回もレオパの飼育環境で見せる行動について解説させて頂きます。
Contents
レオパがシェルターから出て来ない
レオパがシェルターから出て来ない場合は次のような原因が考えられます。
- 日中の明るい時間帯にシェルターに隠れている
- シェルターの下にパネルヒーターが設置してありシェルターとホットスポットが同じ場所
- 飼育開始直後(1カ月未満)
- レオパのケージの置き場所が夜も明るい
以上のような原因が考えられます。
日中の明るい時間帯にシェルターに隠れている
レオパは基本的には夜行性の生き物です。
通常は夜や部屋が暗くなってから活動する事が多いです。
夜間や部屋を暗くした時にレオパがシェルターから出て来て活動をしているかの確認を行いましょう。
シェルターの下にパネルヒーターが設置してありシェルターとホットスポットの位置が同じ場所
このような時はレオパがエサを食べ終えた後に暖かく落ち着けるスペースで消化の為に休んでいる状態です。
レオパに与えたエサの種類や量、レオパの成長段階にも寄りますが沢山エサを食べた後は消化にも時間が掛かります。
その為、エサを与えた後に数日~1週間前後シェルター内で休んでいる事も良くある事です。
冬などに室温が低下する時期も暖かいシェルターの中にこもりがちになる事も良くあります。
飼育開始直後(1カ月未満)
レオパを飼い始めて日が浅い時もシェルターの中に隠れがちになりやすい時期です。
時間の経過と共に段々とシェルター以外のケージ内での行動も増えて行くと思いますのでゆっくりと慣らして行きましょう。
レオパのケージの置き場所が夜も明るい
レオパは基本的には夜行性の生き物です、暗い環境や夜間の活動が活発になります。
レオパを飼育している部屋が夜間も照明などが点灯し明るい状態だとレオパがシェルターから出にくい状況であることも考えられます。
レオパのアルビノ系の品種や個体によっては強い光を嫌う個体もいます。
そのような時はケージの照明を暗くしたり、ケージに布などで灯かりを遮ってあげても良いでしょう。
レオパがシェルター内から出て来ない時はほとんどの場合はレオパがリラックスし落ち着いている状態です。
休息中のレオパを驚かしてしまわないように注意をしてあげましょう。
レオパが尻尾を揺らす
レオパは興奮したり刺激を受けたりした時に尻尾を揺らします。
エサを見つけた時に尻尾の先を小刻みに震わせてからエサにアタックする仕草はとても面白く何度でも見ていたくなる瞬間でもありますね。
エサの他にもレオパのオスとメスを繁殖の為に同じケージに入れるとメスを見つけたオスも興奮し尻尾を揺らしてメスの受け入れ状態の確認を行なったりもします。
その他にはレオパを不注意で驚かせてしまった時や猫やヘビ等他の動物が直接またはケージ越しにレオパの視界に入ってきたり、接触を行ってしまった時もレオパが怯えて尻尾を上げてくねくねと揺らす事があります。
この時、特に注意をして頂きたいのですがこの「尻尾を上げてくねくね」はレオパが外敵から身を守る為の最終手段である「自切」のサインであるという事です。
この時に不用意に刺激を加えるとレオパは自切を行い尻尾を自ら切り落とします。
トカゲが外敵に襲われた時に行う尻尾切りを追い詰められたと感じたレオパも行うので十分な注意が必要です。
レオパは通常では単独飼育が良いのですが、複数個体を同居飼育させた時、多頭飼育の時も相性が悪いと最悪の場合、自切もあり得ますので十分な注意が必要です。
レオパが砂を掘る
床材に砂系を使用したケージでレオパを飼育していると度々、砂を掘る仕草が見かけられます。
野生でのレオパは大き目の石や倒木などの下に穴を掘り、隠れる習性もあるためこのような本能的な行動も飼育環境下でも見る事が出来ます。
特にストレスから来る常動運動のようなものとは関連性は低いように感じます。
レオパがソイルを誤飲 誤食する
レオパが床材のソイルを食べてしまう誤飲 誤食は近年、比較的良く見られるトラブルです。
ソイルがエサに付着してしまい一緒に食べてしまう事とレオパが元々、土や石といったものからミネラルやカルシウム分を摂取している習性から引き起こされる事から発生し易い事故と言えます。
少しでも不安な方やトラブルを未然に防ぎたい飼育者さんはソイル系床材の使用は控えて置いた方が良さそうです。
▼こちらの記事ではレオパの誤飲 誤食について詳しく解説しています。
レオパの卵詰まり
レオパのメスは生後約2年程で成熟します。
成熟したメスのレオパは単独で飼育をしていても卵を産める状態に身体が整うと無精卵を産卵をする事があります。
1頭で飼育を行っていたレオパが「ある日突然卵を産んだ!」とびっくりされた方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
一度産卵を始めたレオパのメスは周期的に産卵を繰り返すこともあります。成長速度が速い早熟なメスでは生後1年半程からでも無精卵を産む事もあります。
目安としては最初の産卵から約3週間前後で次の産卵を行い、平均して2~3回産卵を行う事が多いです。
これはオスのレオパと交尾を行い有精卵が産卵できる状態のレオパでも単独飼育のメスの場合も同様の傾向が見られます。
産卵の際にメスは大量のカルシウム分とエネルギーを必要とします。
産卵後のメスにはいつもより多めのエサと必ずカルシウム分の添加も行うようにしてあげて下さい。
成長期の若いレオパや産卵前後のメスの飼育ケージ内に浅いお皿などにカルシウムパウダーを少しずついれておくと自分で舐め取って摂取してくれます。
産卵が開始されたメスはお腹の卵を産卵し体外に排出するか、ごく初期の段階では卵の形成前の段階で体内に吸収される事もあります。
レオパの卵詰まりの原因として卵の形成が進んだ後に何らかの理由で産卵が行えずに卵が体内に留まってしまう事があります。
このような時は食欲が低下し、次第に餌を食べなくなる状態が続きます。お腹の周辺は膨らんだままの事が多く苦しそうに口を開けて呼吸を頻繁にするといった行動が見られます。
こうなってしまうと飼育者さんだけでの対応は難しいので可能な限り早い段階での爬虫類を診察して貰える獣医師さんへの相談を行いましょう。
いずれにしても獣医師への相談による解決方法が確実となりますので早急なご対応をお勧め致します。
レオパが見せる行動にはいろいろな理由があります。
今回の記事がレオパ飼育のお役に立てれば幸いです。
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