【初心者でも解る】レオパの行動 飼育下での行動パターン あくびや暴れる原因を解説

leopard gecko
レオパードゲッコー

レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育していると時々何のための行動か?良く分からない事もあると思います。

今回はレオパが飼育環境で見せる行動のいくつかを解説させて頂きます。

レオパのあくび

レオパは飼育環境に慣れてくるとリラックスした状態の時にあくびをする事が度々あります。

私たち人間や他の哺乳類と同様に爬虫類もあくびをします。

そのメカニズムは睡眠状態から脳が覚醒する際に行われたり、脳のオーバーヒートを避けるための体温調整等の作用も考えられます。

もし飼育中のレオパが頻繁にあくびをするような事や壁面を登るように動き回る時はケージ内温度が高くなり過ぎていないか確認を行うようにしてあげて下さい。

ケージ内の温度が問題ない場合や特にストレスを感じるような状況で無ければレオパが眠気を感じているだけの場合もあります!

そのような時はハンドリングなどのスキンシップは避けて半日程そっとしておいてあげても良いでしょう。

レオパが暴れる

飼育中のレオパが突然走り出すように暴れる事があります。

原因として考えられる事は

  • ケージ越しに他の動物が現れ驚いた(ヘビや大型のトカゲ、猫や犬、鳥等)
  • 複数個体の同居飼育でのケンカ等
  • 体調の不具合による突発的な動き(カルシウム不足からのクル病等)
  • 品種や血統由来の先天的な神経障害の発症
  • 飼育ケージ内温度の上昇
  • 活餌の放置によるレオパへの攻撃

上記のような理由が考えられます。

ケージ越しに他の動物が現れ驚いた

レオパは個体によって性格や気性に差があります。神経質な個体等はケージ越しでも他の生き物が視界に入ると驚いたり、威嚇をしたりといった反応を見せる事があるので注意が必要です。

複数個体の同居飼育でのケンカ

レオパの同居飼育については基本的にはあまりお勧めは致しません。

特に後から個体を追加したりといった変化は先住の個体にいじめられやすくトラブルの原因となり易いです。

基本は単独飼育の方が個体の健康状態も把握しやすくなります。

体調の不具合による突発的な動き

クル病のレオパは四肢の踏ん張りが効かずに這うように動いたり足を引きずるような形で行動するようになります。日頃からのカルシウムとビタミンD3の適切なエサへの添加でクル病は予防できます。

品種や血統由来の先天的な神経障害の発症

レオパのエニグマやW&Y(ホワイト&イエロー)といった一部の品種(モルフ)やそれらの血統との交配から生まれた個体の中には先天的な神経障害を持つものが知られており、強い光を当てたり、給餌の際に不規則で突発的な動きをする事があります。

先天的な神経障害には明確な治療方法がありません。ただ個体の生死にすぐに関わる重度な症状は比較的少なくそのような個体の飼育中の方は個体に合わせたケアを行ってあげて下さい。

飼育ケージ内温度の上昇

パネルヒーター等の誤作動や真夏のエアコンの故障など何らかの理由でケージ内温度が35℃以上を超えてしまう事でレオパが暴れだす事もあります。

保温設備と空調の管理、温度計のチェックは常に行うようにお願いします。

活餌の放置によるレオパへの攻撃

活餌をそのままレオパのケージに放置しておくと稀にレオパへ危害を加える事があります。

特にフタホシコオロギはレオパが寝ている時などにレオパを齧り驚いたレオパが暴れる事態へと繋がる可能性があります。

活餌の放置は控え、食べきれる分量の給餌を行いましょう。

レオパが穴を掘る

レオパを飼育していると時折ケージの床材などで穴を掘るような行動が見られます。

この行動は恐らく野生での行動の名残と思われます。野生でのレオパは身を隠すために大きな石の下などの地面を掘り身を隠します。

このような自然下での行動の名残を飼育環境でも行う事がありますが然程気にしなくても良いでしょう。

レオパが威嚇する

レオパは警戒する時は口を開け背をまるくし、尻尾を上げて威嚇します。

これは特にレオパのベビーや幼体などの若いレオパに良く見られる行動です。

幼いレオパは新しい刺激に対しとても敏感に反応する事があります。

個体によっては「ジャーッ!!」「ッギャー!!」と鳴いて威嚇する事もあります。

霧吹きでスプレーをしたり、触ろうと手を近づけたり、他の生き物がケージ越しに見えただけでも威嚇を行う事があります。

このように威嚇をする時期は環境に馴染んでいない状態です。落ち着いた飼育環境でレオパを暫く飼育していると段々と警戒心が溶けて威嚇を行わないようになってきます。

レオパが威嚇をして尻尾を上げている時はレオパが自切をしやすい状態でもあります。
神経質な個体はこのような時に簡単に自切をする事があります。
威嚇し尻尾を揺らしている時に不用意に刺激を加えないように注意をしてあげて下さい。

レオパが動かない

レオパはハ虫類の仲間です。基本的にレオパが動くときは体温が適度にあり、餌を探している時や、水を飲むとき、シェルターを探している時など大体の目的がある時に行動します。

飼育環境に慣れて落ち着いたレオパはシェルターの中やパネルヒーターの上等でリラックスした状態で寝ている事が多く、日中の大半などは大体動かずにいる事の多い生き物です。

飼育環境や健康状態に問題の無いレオパは基本的にあまり動かないのでそっと観察を続けてあげて下さい。

レオパが動き回る

飼育開始直後やケージを新しくした後、ケージ内の床材を交換した後にレオパが動き回る事があります。

このような時は周囲にその個体のニオイが少なく、環境に落ち着いていない事が考えられます。

このような時は時間の経過と共にレオパも落ち着いてきます。

落ち着いた状態のレオパが動き回る時は大体がお腹が空いている時です。

餌を探してケージ内を徘徊したり、慣れてきた個体は「エサくれアピール」をして飼育者の注意を引こうと頑張る個体も居ますのでご飯を上げて下さい。

真夏などの高温期にはケージ内の温度も上昇しレオパの体温が上がり活発に動き回る事もあります。

室内温度にも注意を払い、熱すぎる時は冷やす事も忘れずに行いましょう!