日中の最高気温が15℃前後になると屋外のメダカの活動も段々と鈍くなって来ます。
本格的な冬の到来の前にメダカの越冬準備を行いましょう。
今回は越冬中のメダカの拠り所として、更にプラスの効能も併せ持つ柿の葉の使用方法について解説させて頂きます。
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越冬前に飼育容器をリセット(丸洗い)して置きましょう
屋外でメダカを加温せずに越冬させる場合は本格的な冬の前に一度飼育容器をリセットする事をおすすめ致します。
なぜかと言いますと、夏から秋にかけてはトンボがメダカの飼育容器内に産卵をしている事も多く、ヤゴによって越冬中のメダカが少しずつ食べられてしまい次の活動シーズンには殆ど食べられて居なくなってしまってたといった事例が多い為です。
さらに越冬前のメダカの飼育容器には容器の底にメダカの糞や藻、植物プランクトンの死骸などが堆積している事も多くここにヤゴが隠れている事に気づかない事も良くあります。
更にこの堆積物は水温が低下した状態ではメダカに害のある細菌や病気の発生の元となる雑菌類の温床にもなりやすく放置しておくとメダカに水カビが発生したりと良い事がありません。
ですので屋外でのメダカを越冬の前には一度飼育容器の丸洗いを行い汚れとヤゴ等を取り除いて置きましょう。
越冬中のメダカの隠れ家にもなる 柿の葉
飼育容器のリセットが完了したらメダカが越冬中に身を寄せられる隠れ家を用意してあげるとメダカが落ち着きます。
越冬中のメダカの隠れ家として近年使用される方が増えてきたアイテムが柿の葉です。
柿の葉は民家の軒先や公園などでも入手できるメダカにとって天然のベッドとなります。
関東近郊では柿の実がなる10月前後には木から葉を落としている事が多くそれらを拾い集めて乾燥させた状態で使用します。
まだ柿の葉が木に付いていて緑色の状態では使用せずに落ち葉となり茶色くなった状態になってからメダカの飼育容器に数枚入れます。
柿の葉は厚みがあるので枯れ葉の状態でも簡単には腐らずに一冬位は水中でも形状を維持出来ます。
この丈夫さと程よいサイズ感がメダカにとって良い隠れ家となり、寒く厳しい冬越しからメダカを守ってくれます。
抗菌効果も併せ持つ 柿の葉の効能
柿の葉にはメダカの隠れ家としての使い道の他にも更に良い効能もあります。
柿の葉にはカテキンやタンニンと言った天然のポリフェノールを含みます。
この成分が水中に溶け出すと高い抗菌効果を発揮します。
冬季や春先など水温の低い時期はメダカの水カビ病、綿かむり病と言った真菌が原因となる病気が発生し易いのですが柿の葉に含まれる天然のポリフェノール成分がこれら病気の原因菌の発生を抑制してくれます。
さらに柿の葉にはビタミンCやカルシウム、カリウム、亜鉛、鉄といった天然のビタミン、ミネラル分も含む為メダカの飼育容器に入れて置くだけでこれらの有効成分が水中に徐々に溶け出します。
越冬中のメダカがそれらの有効成分を吸収する事でメダカの免疫力の向上へと繋がります。
柿の葉を入れて置くと越冬中のメダカでも自然と病気に掛かりにくい状態になる訳ですね。
柿の葉 投入量の目安
越冬前のメダカの飼育容器に入れる柿の葉の量の目安ですが10㍑に対して1~2枚位が目安となります。
多少多くても大丈夫ですのでメダカの様子を観察しながら入れる量の調整を行いましょう。
柿の葉 アク抜きは必要?
柿の葉はメダカの飼育容器に入れる前に煮沸させてから入れる方も居ますが乾燥し枯れ葉の状態で拾った物でしたら土汚れなどが付いていなければ特に煮沸しなくてそのまま入れても大丈夫な事が多いです。
汚れやアクが気になる方は煮沸させてから入れて頂いても良いのですがせっかくの有効成分がお湯に溶け出してしまうので抗菌効果が弱くなっている可能性もありますので各自の判断で行って下さい。
柿の葉 グリーンウォーターとの相性は?
グリーンウォーターを使用してメダカの越冬を行う方もいらっしゃると思います。
基本的にはグリーンウォーターの状態に柿の葉を投入しても問題はありません。
ただ、投入する柿の葉の量や状態によってはグリーンウォーターが一時的に薄くなっていき透明な飼育水になる事もあります。
これは柿の葉に含まれる天然ポリフェノール成分がグリーンウォーターの元となる植物プランクトンの繁殖を抑制させる作用がある為です。
越冬中のメダカが痩せるのを防ぐ為にグリーンウォーターを使用している時は柿の葉の投入量は少なめにしておくか併用は見合わせておいた方が良いでしょう。
柿の葉まとめ
屋外でのメダカの越冬にとても効果のある柿の葉はその成分と効果を正しく理解して頂く事でメダカの越冬の成功率を上げてくれる良いアイテムです。
公園やご自宅の近所で柿の葉を見かけた際はその土地の所有者さんの許可を得てから採集するようにお願い致します。
それでは良いメダカライフを!
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