【初心者でも解る】レオパの行動 飼育下での行動パターン その7 レオパの尿酸 逃げた時の対処法 レオパの日光浴の必要性についても詳しく解説

leopard gecko
レオパードゲッコー

笑顔の可愛いレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育しているといろいろな行動パターンを見せてくれます。

レオパ飼育の初心者の方にはレオパのとった行動の意味が分からない事もあると思います。

今回もそのようなレオパの行動、習性について解説させて頂きます。

レオパの尿酸

レオパを飼育しているとうんちと一緒に白色や黄色がかった塊を見かけます。

この白色や黄色がかった塊は尿酸といってレオパのオシッコにあたる排泄物になります。

レオパは排泄時にうんちと尿酸を同時にする事が多いのですが成体のレオパを飼育していて給餌の間隔が長いと尿酸だけ排出する時もあります。

またレオパの飼育ケージ内の水入れが水切れを起こしていたり、飼育開始直後でレオパが水入れの場所を認識できていない場合などに水分の摂取が十分に出来ていない時は尿酸を出さないでうんちだけを排出する事もあります。

人工飼料をレオパに与えている場合もレオパブレンド等のふやかして与えるタイプの場合、ふやかすときの水分量が少ないと消化器官の水分をより必要として尿酸の量が少なくなる事もあります。

レオパが必要な時に水分を摂取出来るように水入れの水は常に新鮮な物を与えてあげるようにして下さい。

日本の冬は乾燥しやすくレオパのケージ内の水分の蒸発も早いので水切れと乾燥には注意が必要です。
水切れによる水分不足はレオパの便秘などにも繋がりやすくなるので常に新鮮な水が飲めるようにしてあげて下さい。

またレオパの成体のオスは成熟後になると尿酸と共に濃い黄色からオレンジ色に近い色の精子のカスの塊を排出する事がありますがこれは繁殖期を迎えた証拠でもあり生理現象によるものなので大きな心配は要りません。

特に発情期を迎えたオスのレオパは一時的に食欲が落ちたりと言った行動も見せます。その後に普段しないような濃い色の尿酸のようなものをするので初めての方は不安になると思いますが暫く様子を見て置けば落ち着いて来ますので宜しくお願いします。

レオパが逃げる

飼育しているレオパが逃げる時は飼育環境に慣れていない事が原因の事が多いです。

またレオパは真上からの動きや影などに敏感な個体も居ます。

アルビノ系の品種(モルフ)のレオパは視力が弱く、部屋の照明のオン、オフ時の明るさの変化やLEDライトの点灯時に驚く事もあるので照明の変化に敏感な個体はやや暗めの環境で落ち着かせてあげる事が必要となります。

もし飼育中のレオパが飼育者さんを見るたびに逃げるようでしたらケージの置き場所の見直しが必要な場合があります。

特に部屋の床にレオパのケージを直置きにしてる場合はケージをラックの上等の出来るだけ高い場所に設置してあげると落ち着いてくれる事があります。

飼育者さんが座った状態や立った状態の時の目線の高さにレオパの飼育ケージを設置するとレオパが安心しやすくなりますのでお試しください!

レオパが逃げる行為の中にはケージの外への脱走もあります。

レオパは可愛いくせに結構頭の良い所もありケージの中と外の世界をちゃんと認識しています。

ですので例えばレオパがケージの外へ出たい理由があればケージの外へ自力で出る事も厭わない性格の個体も居たりします。

例えばお腹が空いてご飯を食べたい時やのどが渇いて新鮮な水を飲みたい時、もう少し暖かい所や涼しい場所を探したい時、ケージ内が汚れていて離れたい時、発情したオスがメスを探しに行きたい時など理由は様々です。

そしてレオパはケージ内の出入り口もきちんと理解できる頭の良い生き物です。

スライド式の引き戸やフタなどは要領を得れば開けようとします。

この時に扉やフタのロックが甘かったり僅かな隙間があるとここぞとばかりにレオパはケージの外へと旅立ちますので飼育者の方はレオパの脱走には十分気をつけて下さい。

脱走したレオパの探し方

もし飼育中のレオパがケージから脱走してしまった際は慌てずに落ち着いて探しましょう。

先ずは部屋の戸締りの確認です。玄関や床に接した扉がちゃんと閉まっているか、閉まっていたかの確認を行って下さい。

そこのチェック次第では最悪の場合、家の外へ出てしまう可能性も十分発生してしまいます。

レオパの行動範囲は数メートルから夜間など暗い時は行動範囲が広くなりますので状況によっては家中を探す必要もあります。

捜索ポイントはとにかく隙間を懐中電灯で照らし確認をする事です。

家具や冷蔵庫、洗濯機などの下はレオパが入りやすい隙間です。

もし自宅でゴキブルホイホイを使用中の方はもしレオパが脱走した際は速やかにゴキホイの回収から行って下さい。

良くある事故としてレオパがゴキホイトラップに掛かってしまう事故も良く見られます。

レオパがゴキブリホイホイに掛かってしまったら

もし脱走したレオパがゴキブリホイホイに掛かってしまったら慌てて引きはがす事は絶対に止めましょう。

粘着シートが張り付きレオパの皮膚がはがれる事が多くダメージも残ります。

このような時は粘着部分に小麦粉をまぶし粘着力を無効化していきます。

その後はゆっくりと少しずつレオパを剥がして行きますが無理は禁物です。

多少粘着剤がレオパに残っても次の脱皮で綺麗に剥がせますので少し時間を掛けた対処が必要となります。

レオパの脱走は予想外の事態にも繋がります。飼育者の方は徹底した脱走防止に努めましょう!

レオパの日光浴(レオパに日光浴は必要か??)

レオパの飼育者の中には時折レオパを直射日光に当てて日光浴をさせる方がいらっしゃるようですがこれはお勧め出来ません。

レオパの飼育においては強制的な日光浴の必要性はありません。

特に夏場など日差しが強い時期の飼育中のレオパには日光浴による急激な体温上昇が命取りとなってしまう可能性が高く危険です。

レオパは日光浴を行わなくてもエサにカルシウム剤とビタミン剤の定期的な添加を行なえば十分吸収する事が出来ます。

レオパは同じ爬虫類の仲間で日光浴と紫外線を必要とする昼行性のトカゲ類であるフトアゴヒゲトカゲやイグアナの仲間、カメレオンの仲間とは体の構造が異なる為に直射日光を強制的に浴びせなくても大丈夫です。

またアルビノ系品種のレオパは強い光を嫌います。直射日光の明るさは相当な負荷となりますので注意が必要です。

野生のレオパは気温が低い時期によっては朝方などに日光を浴びて体温を上昇させている可能性も無いとは言えない部分もありますが、飼育下でのペットとして飼育しているレオパに関しましては日光浴に得られるメリットよりもデメリットとなる要素(強い光、熱、紫外線、明るい環境でのストレスなど)の方が上回ってしまうのでレオパへの日光浴は行わない方が賢明であると言えます。