レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を始めて飼育されている方には日々色々な行動を見せられ楽しんだり困惑する事もあると思います。
今回もレオパが見せる行動の原因や理由について解説させて頂きます。
Contents
レオパの手足の震え
レオパを飼育していると稀に歩くとき等の移動の際に手や足を震わせる事があります。
原因として考えられる事は以下の4つです。
- カルシウム不足によるクル病の兆候、症状
- 指先などの脱皮不全による血行不良
- 爪や指先のケガによる痛み
- 床材の素材に対する忌避反応
カルシウム不足によるクル病の兆候、症状
成長期のレオパや産卵期のメスのレオパはカルシウム分が不足するとクル病に掛かりやすくなります。
クル病の兆候として、前足が湾曲してきたり、後足を引きずるように歩いたり、下顎が変形してきたり、背骨が歪んだりと言った症状を見せます。
これらクル病の前兆としてレオパが動く際に踏ん張った四肢が力なく震えるようでしたらクル病の可能性があります。
軽度のクル病でしたらカルシウム剤(ビタミンD3配合タイプ)をエサに塗して与えて行く事で改善出来る事もありますが、上記の症状のようにレオパの身体に異常が見られる場合はクル病の進行が進んでしまっている為すみやかに爬虫類の診察が可能な獣医師さんへの相談を行ってあげて下さい。
レオパのクル病は普段からの給餌の際にビタミンD3配合タイプのカルシウム剤を適量添加し与えている事で十分予防可能な症状です。成長期と妊娠中のメス以外にも定期的なカルシウム剤の添加を行いレオパを長生きさせましょう!
指先などの脱皮不全による血行不良
レオパの成体などに稀に見られる指先などに古い脱皮の皮が残り取れない場合に指先などへの血行が悪くなっているケースです。
このような場合は温浴を行い古い脱皮の皮の除去を試みます。
▼詳細はこちらの記事をご参照ください。
爪や指先のケガによる痛み
レオパが爪や指先にケガを負ってしまっている時には手を付いたときに痛みで反射的に手や足を振るわる事があります。
レオパの爪切り後などにも良く見られるので爪を切りすぎないように注意が必要です。
活餌、コオロギ等の放置によるレオパへの攻撃によっても指先などを噛まれてケガを負っている事もありますので活餌の入れっぱなしは控えて置きましょう。
軽い出血程度でしたら数週間で完治出来ますので様子を見てあげて下さい!
床材の素材に対する忌避反応
レオパの飼育ケージで使用していた床材の材質を変更した際にも歩くときに恐る恐る手を出すようにして動く行動が見られます。
ペットシーツやキッチンペーパーなどの表面のソフトで滑らかな素材からハスクチップのような固く繊維質のある床材の変更後等に見られます。
床材の種類変更はレオパの個体の好みや相性もありますので歩きにくそうな時や嫌がる素振りを見せたら交換をお勧め致します。
レオパの尻尾の震え
レオパの尻尾の震えは数少ないレオパの感情を知るサインでもあります。
レオパが興奮した時やテンションが上がった時、逆に極度に怯えた時も尻尾の動きでその時のレオパの感情を窺い知る事が出来ます。
▼こちらの記事でも尻尾については解説していますのでご参照ください。
レオパのてんかん発作
レオパにはいわゆる「てんかん発作」とみられる突発的な異常行動(急に暴れだしたり、ひっくり返るような行動、クルクル回る行動等)が見られる事があります。レオパでは主に神経障害として扱われます。
これらは主にペットとしてのレオパが近親交配などにより血が濃くなり過ぎたために引き起こされる遺伝的な要因があります。
エニグマやW&Y(ホワイト&イエロー)といった一部の品種や近親交配の進んだ血統の個体で見られ普段は特に問題の無かった個体でも環境の変化や成長と共に突発的に普段と違う行動を起こす事があります。
個体により症状の程度も様々ありますが発症後にすぐ死んでしまうような症例は少ないです。
残念ながらこれらの先天的な障害は明確な治療方法が現在はありません。個体の症状に合わせたケアを行うほかはありません。
レオパのトイレ
レオパは飼育をしていると決まった場所にうんちをすることが多く、トイレの場所を決めたら同じ場所でしてくれることも多いのでトイレのしつけをしなくても大丈夫な事が多いです。
特にケージの隅などの決まった場所で毎回うんちをしてくれるので掃除は楽です。
ただレオパを飼い始めの頃にうんちをした後にすぐにかたずけてしまうと自分のうんちのニオイが残らずに色々な場所でうんちをしてしまい、トイレの場所が定まらない事も良く起こります。
レオパにトイレを覚えてもらうには最初のうちは掃除を控えて同じ場所でうんちをおこなってもらい、レオパにトイレの場所を覚えて貰うようにして下さい。
只レオパの中には個体によっては毎回違う所でトイレをする個体困った個体もいますので宜しくお願いします。
レオパの飛び降り
レオパの飛び降りはハンドリングの最中やテーブルや棚の上で放している時、ケージから脱走しそこからジャンプするなどの際に起こる行動です。
レオパは地表性のヤモリの仲間です。
基本的には高さのある立体的な動きに対応できる体の構造を持っていません。
またレオパは高低差の認識力が殆ど無いので平気で高い所から落ちてしまいます。
このレオパの高所からの落下を防げるのは飼育者さんのみです!
レオパの飛び降り事故を防ぐにはレオパのハンドリングの際は必ず両手で行いレオパのダッシュなど突飛な動きに対応する立った状態でのハンドリングは避けるようにする。
レオパをテーブルや棚の上等で放したり、散歩をさせない事を徹底して頂くようお願い致します。
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