メダカを上手く飼えるようになってきたら次のステップとしてメダカの繁殖を成功させたい方は多いのではないでしょうか?
可愛いメダカの赤ちゃんを是非見てみたいという方に向けて今回は詳しく解説して行きたいと思います。
- メダカの繁殖方法
- メダカが産卵可能な条件
- メダカが産卵したら
- メダカの卵の管理方法
- メダカの稚魚が生まれたら
Contents
1.メダカの繁殖方法
メダカは卵を産んで繁殖を行う卵生魚です。
繁殖にはオスとメスが同じ水槽に入っている事がまず必須条件となります。
メダカのオスはメスと比べてしりビレが大きく、背ビレに切れ込みが入るのでヒレの違いに注意してオスとメスが居るか確認を行いましょう。
またメダカを購入する際にお店の方に相談しオスとメスを混ぜてもらい購入をすると良いでしょう。
オスとメスの比率ですがオスの方が少し数が多いと産卵時の受精率が高くなりますのでオス2匹に対してメス1匹のような割合で繁殖に挑戦されても良いでしょう。
2.メダカの産卵可能な条件
メダカは通常、暖かい季節、春から初秋にかけて繁殖を行います。
数値で表すと水温18~30℃、日照時間が13時間以上の条件が揃うと繁殖のスイッチが入り、産卵を周期的に行います。
条件が揃うと栄養状態の良いメスは毎日のように産卵を行いますので沢山メダカの稚魚を殖やす事も出来ますよ。
自然の気候に沿った繁殖では4月~10月位までが繁殖シーズンとなりますが室内などで水温を26℃前後に保温し、照明時間を一日13~14時間前後点灯する事で一年中、繁殖を行う事が出来ます。
- メダカの産卵条件
- 水温18℃以上を維持
- 日照時間(照明の点灯時間)一日13~14時間
メダカの産卵可能な条件としてメダカの月齢にも注意が必要です。
通常は最低でも生後3ヵ月~6ヵ月以上経過している個体を繁殖の種親として選びます。
若すぎる未成熟の個体やあまりにも大きく成長した老成個体は繁殖が出来ない事がありますので月齢やサイズにも注意をしましょう。
繁殖適齢期の個体には栄養価の高い餌を十分に与えて繁殖に備えて貰います。
市販の産卵促進用フードや高タンパクのメダカ専用フードをこまめに与えオス、メスともに十分な体力を付けさせましょう。
3.メダカが産卵したら
繁殖の準備が整ったら産卵を待ちましょう。
メダカの産卵は主に早朝や午前中の早い時間帯に行われます。
産卵自体はメスが卵を産み、オスが長いしりビレでメスのお腹と卵を抱き抱えるようにし放精し受精させます。
受精卵をお腹に抱えたメスは半日~一日程は卵を抱えています。
この時に卵を付ける為の水草や産卵床を入れておきましょう。
水草や産卵床に卵が付けられているのを確認出来たら速やかに別の容器などに隔離をします。
なぜかというと産卵を終えたメスは自分で産み付けた後の卵を食べてしまう可能性があるからです。メダカのオスも基本的には卵はエサとして食べてしまいますのでメダカの親と卵は分けて管理をする必要があります。
4.メダカの卵の管理方法
メダカの産卵と産卵床に卵が付いているのを確認出来たらメダカの親と分けます。
メダカの卵を分ける容器は別に用意し親のメダカと同じように清潔な飼育水を用意し、そこで孵化まで保管します。
健康なメダカの卵は最初、透明に近い透き通るような飴色にも近い色をしていますが卵の中で稚魚の発生が進んでくると変化が見られます。
卵の中で稚魚の目玉が確認出来るようになれば孵化が近いです。
孵化までの期間は水温にもよりますが約10日~15日前後かかります。
ふ化日数の目安 水温×産卵後の日数=250
例えば水温が25℃に保たれている条件なら約10日程で孵化をする計算になります。
水温が18℃位のやや低めの条件では約13日前後、水温が30℃と高めの条件なら約8日での孵化となりますが飼育温度が常に一定の条件でない場合には多少の誤差が出ますのであくまでも目安として考えておきましょう。
無精卵や死んでしまった卵は水カビ等によって白色になってきます。
白くなった卵は周囲の健康な卵にも害を及ぼす可能性がありますのでピンセットやスポイト等で取り除きましょう。
スペースの都合上、メダカの卵を分けて入れる容器が置けない!
そんな方にはメダカの卵を親メダカと同じ容器内で隔離できる隔離ネットの使用がお勧めです。この隔離ネットを使用すれば一つの容器で繁殖が楽しめますので利用してみて下さい。
5.メダカの稚魚が生まれたら
産卵から一定期間を過ぎるとメダカの稚魚が孵化します。
孵化したての稚魚は本当に小さく4~5mmほどしかありません。
小さなホコリのような稚魚は水面付近で小刻みに体を動かし泳ぎます。
孵化後、2~3日は稚魚の卵嚢から栄養分を吸収するためにエサはほぼ食べません。
メダカの稚魚にエサを与えるタイミングは早くて孵化後2日経過してから与えましょう。
メダカの稚魚の初期飼料は市販のメダカのベビーフードが便利です。
このベビーフードを極少量ずつ、こまめに与えるのが育成のコツとなります。
特に稚魚期はエサの与える回数に成長の仕方が比例しますので詳しい育て方はまた別の機会に詳しくご紹介させて頂きますね。
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