とんがった甲羅とベージュの色合いが特徴的なカブトニオイガメ
ペットショップや爬虫類ショップ等で販売されているベビーサイズはとても可愛らしく飼ってみたくなりますね!
今回はカブトニオイガメを飼育するのに必要な水槽や水槽のサイズを解説致します。
以前にご紹介したこちらの記事ではカブトニオイガメの基本的な飼い方等を解説していますのでご参照下さい↓
カブトニオイガメの飼い方・においは?どれくらいの大きさになるの?
それでは今回の解説に移りましょう!
- カブトニオガメの幼体時に必要な水槽の大きさ
- カブトニオイガメの幼体を複数飼育する場合に必要な水槽の大きさ
- カブトニオイガメの成体を飼育するのに必要な水槽の大きさ
Contents
1.カブトニオイガメの幼体時に必要な水槽の大きさ
初めてカブトニオイガメをお迎えされる方の多くは甲長2~4㎝前後のベビーサイズ(幼体サイズ)から飼育を始められる事が多いと思われます。
このサイズのカブトニオイガメを飼い始めるのに最適な大きさの水槽は
幅30㎝×奥行き30㎝×高さ30㎝のキューブタイプがお勧めです。
このサイズの水槽だと水量も約24ℓ程あり飼育水をろ過するフィルターも設置しやすいので幼体を育成しながら飼育をするのに最適です。
カブトニオイガメの習性と生態
カブトニオイガメは水棲傾向が強く、生活の大半を水中で過ごします。
一般的な水棲亀として日本人に馴染のあるミドリガメやクサガメ(ゼニガメ)日本石亀は水中と陸地を絶えず往復する生活のため飼育環境も水場と陸地の割合が半々程度での飼育環境を用意する必要があります。
カブトニオイガメが本来の生息環境に近い環境で過ごす為にはある程度の水深の確保出来る水槽やプラスチックケースでの飼育が向いています。
以上の習性を踏まえるとカブトニオイガメの飼育の際は水槽に水を八分目位まで張った状態のアクアリウムでの飼育がおすすめです。
カブトニオイガメ水槽飼育での注意点
カブトニオイガメのベビーサイズを水槽で飼育する際の注意点としては
水面付近に息継ぎの時に前足を掛けられる場所を作るようにしましょう。
水棲カメ専用の浮島や水面付近に設置可能なビバリア ピタッとランドもしくは流木や石をレイアウトしカメが水面に息継ぎの際に前足を掛け落ち着いて息継ぎが出来るようにしてあげて下さい。
水深がある程度深くても水面付近で息継ぎがちゃんと出来るような環境でしたら溺れるような事はありませんのでご安心ください。
その他の注意点としては水中でカブトニオイガメの甲羅が隙間にはまってしまい水面までに呼吸が出来ずに溺死してしまうケースが稀にあります。
・流木や石組等レイアウトの隙間
・ヒーターカバーと水槽の間のスペース
・水中フィルターと水槽の隙間など
上記のような隙間はカブトニオイガメが好んで隠れようと入りやすい空間だったりしますので飼育者の方は隙間からちゃんとカメが出て来れているか確認をしてあげて下さい。
2.カブトニオイガメの幼体を複数飼育する場合に必要な水槽の大きさ
カブトニオイガメやミシシッピニオイガメなどは入荷時期や販売されているショップさんによっては複数匹が水槽内を自由に泳ぎ回っている姿を見る事が出来とても愉快なほっこりとした気分になれますね。
お迎えの際も1匹だけだとちょっと寂しそうだったり、物足りない感じがして2匹、3匹とお迎えしたくなる気持ち、良く分かります。
もちろん気に入った子を1匹で大事に飼い続ける事も尊い事ですし、2~3匹を一緒にお迎えし賑やかな暮らしを観察する事の楽しさもありますので個々のライフスタイルに合わせた楽しみ方を選んで下さい。
さてカブトニオイガメのベビー(幼体サイズ)を複数匹飼育する場合に必要な水槽の大きさですが可能であれば
幅60㎝×奥行き30㎝×高さ36㎝ 標準サイズの60㎝水槽がお勧めです。
上記のサイズだと水量が約56ℓ程入り、カブトニオイガメの幼体を複数飼育するのに必要な水量とスペースを確保出来ます。
水槽内を楽しそうに縦横自由自在に泳ぐカブトニオイガメ達を見ていると満たされた感覚が得られますよ!
カブトニオイガメ幼体時の複数飼育での注意点
ここからは複数飼育における注意点です。
ポイントとしては日頃の観察を良く行い以下の問題が無いか気を付けます。
・エサを与えた際に全員十分に食べられているか?
・手や足等に噛まれたような傷が無いか?
・他の個体に追いかけ回されている個体がいないか?
上記のポイントを抑えて日頃の観察は良くしておきましょう。
複数飼育の際は個体によって成長に差が出たり、個体の性格(活発だったり大人しかったり)とカブトニオイガメにも個体差(個性)が出て来ます。
そのような個体間の性格なども踏まえて複数飼育を行う場合は状況に応じた個別管。理が必要なケースも考えられますので隔離用のケースや保温器具等の備品の準備も忘れずにお願い致します。
3.カブトニオイガメの成体を飼育するのに必要な水槽の大きさ
カブトニオイガメは生後約3年程(早ければ2年程)で成体サイズ甲長約10~15㎝に成長します。
立派な成体サイズに成長したカブトニオイガメに最適な水槽サイズは
幅60㎝×奥行き30㎝×高さ36㎝ 標準サイズ60㎝水槽もしくは
幅90㎝×奥行き45㎝×高さ45㎝ 90㎝水槽
上記のサイズが用意できると良いでしょう。
住宅事情によりスペースと耐重量の兼ね合いもあると思われますが可能な限り成体のカブトニオイガメが過ごしやすいスペースの確保は飼い主さんとしても考えてあげて頂きたい所ですね。
北米原産のカブトニオイガメは日本国内の本州以南の地域でしたら屋外での通年飼育も可能です。もし成体のスペース確保が室内で難しい場合はベランダやバルコニー、お庭等で大型プラスチックコンテナ等での飼育も可能ですのでライフステージに併せたカメの住環境の変化も視野に入れて楽しいカメライフをお過ごし頂ければ幸いです。
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