ミシシッピニオイガメ 餌を食べない理由と原因を解説

ミシシッピニオイガメ ミシシッピニオイガメ

小型で水槽での飼育に向いているミシシッピニオイガメ

飼い始めたは良いものの「餌を食べない」「餌を急に食べなくなった」と言ったトラブルも少なくありません。

今回はミシシッピニオイガメが餌を食べない原因と対処法について解説させて頂きます。

  • 【ケース1】 ショップに入荷したての個体を購入した
  • 【ケース2】 ショップで与えていた餌と別の種類の餌を与えた
  • 【ケース3】 今まで与えていた餌と違う餌を与えた
  • 【ケース4】 成体サイズの個体が急に食べなくなった
  • 【ケース5】 新たにお迎えした個体を同居させた

【ケース1】 ショップに入荷したての個体を購入した

ミシシッピニオイガメが餌を食べない原因としてまず考えられるのは

「飼い始めた個体に餌を与えたが食べてくれない」

と言った悩みが上げられます。これは甲長2~3㎝で販売されているベビーサイズによくあることです。

販売ショップに入荷直後のミシシッピニオイガメのベビーサイズはまだ人工餌に慣れていない事が多く初期の餌付けが出来ていない可能性があります。

ベビーの餌付けには冷凍赤虫が嗜好性が高く殆どの個体が食べてくれます。

またベビーの飼育開始当初は水深が深い(水深10㎝以上)と落ち着かずに体力を消耗し易くなり常に陸地に居るような状態になり易い傾向があります。

飼育開始後、数週間ほどは水深を浅めにした簡易的なケースで餌をちゃんと食べるかの確認をして徐々に水深のある環境に慣らして行くと上手く行きやすくなります。

また餌を食べない時の原因として餌の種類の他に考えられる事の一つに

水温が低い事が上げられます。(水温が25℃以下になっている)

ミシシッピニオイガメは爬虫類の仲間です。

爬虫類は変温動物の仲間なので体温調整を周辺環境に依存します。

その為、水温が低い状態だと餌を食べたくても食べれない、または食べても消化吸収がスムーズに出来ない状態となってしまいます。

ミシシッピニオイガメのベビーサイズから幼体(甲長2~5㎝前後)の時期の適温は水温26℃~30℃程です。

夏場は比較的、適温26℃~30℃前後を維持し易い時期ですがそれ以外の季節や室内温度を冷房で冷やしているような時は注意が必要です。

水温を一定に保つ為に熱帯魚用のオートヒーター(26℃±)を使用して水温を保ちましょう。
ベビーからの飼育では水温が調節可能なタイプの使用がお勧めです。

【ケース2】 ショップで与えていた餌と別の種類の餌を与えた

ミシシッピニオイガメは販売しているショップによって与えている餌は様々です。

ショップによりニオイガメ専用餌、浮上性カメ用餌、イトミミズ、冷凍赤虫、巻貝等、それらの餌を単一で与えていたり、複数を組み合わせて給餌を行っている事もあります。

購入してきた個体に餌を与えたが食べてくれない原因として考えられる事は販売ショップで飼育期間中に同じ種類の餌だけを与えられていた個体にお迎え後に別の種類の餌を与えたケースです。

このようなケースでの解決方法はミシシッピニオイガメを購入したショップに与えていた餌の種類を確認し同じ餌を与えて見る方法です。

今まで与えられていたものと同じ餌にすれば殆どの個体が食べてくれる筈です。

また、この時も水温が適温(26℃~30℃前後)に保たれているかの確認も同時に行って下さい。

【ケース3】今まで与えていた餌と違う餌を与えた

次は飼育中のミシシッピニオイガメに今まで与えていた餌と違う餌

異なるメーカー製品に変えた

沈下性から浮上性に変えた

人工餌から生き餌を与えた

こういった変更を行った際に起こりやすい反応です。

ミシシッピニオイガメは個体によっては餌の匂いや食感の変化に敏感に反応します。

特に嗜好性の高いエビを原料としたレプトミンスーパーやクリル、乾燥川エビ等を多く与えていると他の人工餌への反応が極端に悪くなる事があります。

栄養バランスを考慮して他の人工餌も食べてもらうようにする時は個体の大きさに合わせて数日~数週間の絶食を行い空腹状態を作り餌への反応が最も高い時に新たに食べさせたい餌を与えて様子を見ます。

餌の種類を切り替える際はベビーから幼体で2~3日位
成体(甲長10㎝以上)では1週間~2週間ほどの絶食期間を作っても健康な個体でしたら大丈夫です。
(痩せている個体や購入後間もない個体等は絶食は止めて置きましょう)

【ケース4】成体サイズの個体が急に食べなくなった

次に成体サイズ(甲長10㎝)以上のミシシッピニオイガメを飼育中に起こる拒食の原因についてです。

まず考えられる原因は生後3歳以上のメス個体で発生する抱卵による拒食です。

ミシシッピニオイガメのメスは成熟後は単独で飼育していても抱卵し、無精卵を産卵してしまう事が起こります。

産卵前のメスは頻繁に陸に上がる素振りを見せたり、水槽内を頻りに動いたりと普段と違う動きを見せる事もあります。この時同時に元気に動いているけど餌を殆ど食べないといった状態にもなり易い傾向があります。

抱卵したメスは最終的には卵に発生が進む前に体内に吸収されるか無精卵を形成し水中などに産卵をするかの状態になります。

水中に産卵後は自ら卵を食べてしまう事も多く、飼育者さんが気付かない事も多々あります。(卵の殻の破片で気付く事が多いです)

産卵後は問題なく餌を食べ始める個体が殆どですので普段通りの給餌を行いましょう。

成体サイズのミシシッピニオイガメでは水槽内の砂利や小石を飲み込み消化器官で詰まらせてしまう誤飲、誤食も拒食の原因に上げられます。

水槽内に敷く砂や砂利は間違って食べてしまっても排出されやすい川砂やソイル等の消化器官に詰まりにくい素材と形状の物を使用してください。

成熟後のメス個体で拒食期間が1~2カ月以上続く場合は体内で形成された卵が産卵できずに詰まってしまう【卵詰まり】の可能性も考えられます。
もし飼育中の個体が成体の場合、状態に不調が見られる時は早めに獣医さんに相談して頂く事をお勧め致します。

またミシシッピニオイガメの成体を無加温飼育されている時は季節の変化での水温の低下により餌を食べなくなっている事も考えられます。

成体の場合は水温18℃程で餌への反応が悪くなり始め15℃前後では殆ど食べなくなります。健康な成体であればそのまま無加温で越冬も出来ますので春までは餌を控えておいても大丈夫です。

【ケース5】新たにお迎えした個体を同居させた

このケースでは新たに追加した個体が環境に馴染んでいない為に起こる事が多く時間を掛けて慣れて貰う他はありません。

この時の注意点は先住の個体との相性です。

もし後から入れた個体が先住の個体に噛みつかれたり、追いかけ回されているような状況は要注意です。

手や足を噛まれて傷がつけられるようでしたら即隔離しましょう。

同居飼育は個体同士の相性の見極めが大事です。状況に応じて飼育者さんが介入してバランスを取るようにして頂けると幸いです。

まとめ

ミシシッピニオイガメが餌を食べない原因は様々なケースが考えられます。

餌の種類、生体の状態、飼育環境(水温、水位)に注意を向けて餌を食べられる状態のお役に立てて頂けますと幸いです。