レオパ飼育者 旅行時の対処法|レオパの留守番方法は?

leopard gecko
レオパードゲッコー

初めてレオパを飼育されている方の中には旅行や出張などで数日間、家を留守にするような事もあると思います。

今回はレオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)(以下レオパ)を飼育している方で飼い主さんが旅行に出かける際のレオパについて今回は解説致します。

事前に行う準備さえ行っておけば数日間の留守も気兼ねなく行えますよ!

それでは解説に行きましょう!\(^o^)/

レオパには留守番をしてもらいましょう

まず初めに皆さんの可愛いレオパを旅行に一緒に連れて行く事はお勧め致しません。

レオパは一度馴染んだ環境(ケージ内環境)からの変化を好みません。犬のように新しい環境や匂いの変化に柔軟に対応できるほど好奇心旺盛で活発なタイプの生き物ではない為です。

旅行では様々な移動や温度、環境の変化を伴います。私たち人間はその変化を楽しむ事が目的となりますがレオパには逆にストレスの原因になりやすいので旅行のお供にと考えていらっしゃる方がおられるようでしたら止めておいた方がレオパにとって良い判断になるはずです。

レオパの飼育環境が整っていれば1週間前後まででしたらレオパは自宅で留守番をしてもらった方が良いでしょう。

旅行中の注意点 普段と同じ温度と湿度をキープ

レオパの飼い主さんが旅行中の間、自宅でのレオパの管理についてですが基本的には普段通りの飼育環境を維持しておく事が大事なポイントです。

レオパに最適な温度25~30℃前後を維持出来るようヒーター等の保温器具のスイッチはオンにしておきます。

飼い主さんが留守の間もレオパが水分補給出来るように水入れには十分な量の新鮮な水を入れて置きましょう。

留守中の間のレオパの餌についてですがレオパ自体が元々毎日餌を食べれなくても大丈夫な生き物です(爬虫類の仲間は哺乳類や鳥類に比べ絶食に強い生き物です)大体の目安として健康状態の良いレオパなら1週間前後の絶食には十分耐えられますので安心して旅行を楽しみましょう。

レオパの年齢により留守番に耐えられる旅行期間

生後数か月(ベビー)~半年未満の個体

飼育しているレオパが生後数か月(ベビーサイズ)から半年未満の幼体サイズの場合に耐えられる絶食期間は約3~5日前後となります。

このサイズのレオパは基本的に普段は毎日食べるだけ餌を与えた分だけ食べる程食欲旺盛な時期に当たります。

成長に必要なカロリーと栄養分を沢山必要とする大事な時期でもありますのでこのサイズのレオパ飼育者さんはレオパが幼い時期はあまり長期間5日以上の留守は極力控えましょう。

生後半年以上~1年未満の個体

飼育しているレオパが生後半年以上~1年未満の少し育った幼体サイズが耐えられる絶食期間は約5~10日前後となります。

このサイズのレオパになると体格も幾分成長して来ているのでベビーサイズ期よりかは絶食期間も少し長く取る事が出来ます。

ただ、やはりこの時期のレオパも成長期にあたり、普段の餌やりはしっかりと行っていて健康な状態を維持出来ている事が前提となります。

生後1歳以上~アダルト個体

飼育しているレオパが生後1歳以上の個体やアダルト個体が耐えられる絶食期間は約7日~14日前後となります。1~2週間の間ですね。

このサイズのレオパになると尾の膨らみが段々と増して来て尾に脂肪分としてエネルギーを蓄えて絶食にも十分耐えられる状態となります。(ペットとして累代繁殖が進んだレオパでは個体の体質や血統や品種により尾が膨らみにくい個体も見受けられます)

アダルトサイズのレオパは成長に必要なカロリーや栄養分の摂取回数が若い個体よりも少なくて大丈夫です。

(例外として繁殖期のメス個体、特にオスと交配後に妊娠した個体は普段よりも多くの餌とカルシウム分を必要としますので注意が必要です。計画的な繁殖を行う予定の方はタイミングの調整を行うようにしましょう)

旅行時期による注意点(夏と冬)

気温が比較的穏やかな日本の春と秋の時期での旅行で家を留守にする間は爬虫類用の専用ヒーターを使用していれば極端な温度変化は避けられます。

特に留守中の温度に気を付けなければいけない時期は夏(お盆休み)と冬(年末~正月休み)の休暇期間中の時期です。

真夏の締め切った室内の日中温度は住環境や間取りにより異なりますが40℃前後まで上がってしまう事もあり大変危険です。

レオパがオーバーヒートしてしまわないように真夏に家を数日間留守にされる時はエアコンを稼働させたまま出かけるようにしてあげて下さい。(26~29℃前後の冷房orドライ設定でOKです)

冬季での留守の際は温度の急激な低下に注意し使用中のヒーター類が正常に作動し保温効果が出来ているか温度チェックは必ず行っておきましょう。

また冬季に長期間(1週間以上)自宅を留守にされる場合は水分の蒸発速度に気をつけて下さい。乾燥しやすい日本の冬は想像以上に水分の蒸発が早く、特にパネルヒーターや暖突をしようしたレオパのケージ内の水入れからはどんどんと水分が蒸発して行きます。

留守中の水分補給と加湿も兼ねて1週間以上の旅行の際は出発の前にレオパの水入れを追加するか容量の大きいものに変更してあげても良いでしょう。

長期間(2週間以上)家を留守にする時の対処法

2週間以上の旅行などで長期間家を留守にされる時はレオパを預ける事も視野に入れて置くと良いです。レオパを購入したショップや最寄りのペットショップ、動物病院等に相談すれば有償で預かり管理を行っている所もあります。

もしくは家族や友人などに自宅に定期的(3~5日置き位)に様子を見に来てもらうように相談するか預ける事も場合によっては必要かもしれません。(*その際はお世話になった方々へのお土産も忘れずに!)

留守前にやってはいけない事

旅行の前についやってしまいがちな事として、旅行前日にレオパに普段より沢山餌を与えてしまう事があげられます。

数日間留守にしてしまうから沢山ご飯を上げたくなる気持ちは良く分かります。ただ飼い主さんが留守の間に起こるレオパや室内の変化に飼い主さん自身が気付けません。

留守中のレオパの体調の変化や時期にも寄りますが室内の急な温度変化に飼い主さんが対処できないので注意が必要です。

普段よりも餌を多く食べた後に室温が急に下がったりするとレオパが消化不良を起こしたり、餌を吐き戻したりする原因にも繋がり危険です。

旅行直前は普段通りの餌やりとメンテナンスに留めておきましょう。

また活きたコオロギやデュビア、ミルワーム等の活餌を与えている飼育者さんが旅行前に普段より多くの餌をケージに入れてから留守にされる事もありますがこれもお勧め致しません。

ケージ内に残った餌昆虫はケージ内を徘徊したり場合によってはレオパを齧ったり(特にフタホシコオロギとジャイアントミルワームは注意)床材の中に潜ったりレオパの糞を齧ったり死んで腐敗したりと不衛生な状況になりやすいので活餌の入れっぱなしも止めておいた方が安全です。

次は留守前の人工飼料や冷凍餌の置き餌の放置です。

こちらはもしレオパが普段置き餌で食べてくれる場合でも何らかの理由で置き餌を残した場合に腐敗の原因となります。レオパの通常の飼育環境では人工飼料や冷凍コオロギ等も半日も持ちません、古くなった餌をレオパは食べませんしケージ内の衛生環境も悪く不潔になりますのでご注意下さい。

留守前に確認しておくべき事

最後に旅行に出発する前の確認事項です。

まずは旅行期間中の自宅エリアの天気予報のチェックです。

特に季節の変わり目など温度変化が急に起こりやすい時期の旅行期間中の自宅周辺の週間天気と気温をチェックしエアコンを作動させておく場合に参考にしておくと良いでしょう。

温度対策は四季を通じてレオパの飼育に欠かせない要素なので天気と気温の変化には注意と対策を行いましょう。

次に給餌は出発前日か前々日までに済ませて置きましょう。

留守中のレオパの体調変化を抑えて置くためにも出発直前の給餌は控えて置きましょう。くれぐれも出かける直前に慌てて沢山与えるような事は避けて下さいね。旅行もレオパ飼育も計画的に準備をしておくと思わぬトラブルを未然に防げます。

最後にまとめ

今回はレオパ飼育者さんの旅行前に準備しておいて頂きたい部分をご紹介させて頂きました。

レオパは基本的に1週間前後の絶食に耐えられる生き物ですが個体によってケアの仕方が異なりますので飼育中のレオパに併せた対処方法を参考にして頂ければと思います!

それでは良い旅と良いレオパライフを!