初めてレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育する方には「床材をどの種類を選べばよいのか分からない」
といった疑問にぶつかる事もあると思います。
今回はレオパ飼育の初心者の方に読んで頂きたい安全な床材の選び方を解説させて頂きます。
Contents
レオパの床材は誤飲、誤食の可能性の低いものを選びましょう!
まず初めにレオパは飼育時に使用する床材の種類によってはどのような個体であれ、床材を誤飲 誤食してしまう可能性がある事を知っておく必要があります。
これは飼育者さんがレオパに与える餌の種類や給餌の仕方に関連する部分とレオパの行動、習性にも深く関連する部分があります。
レオパが誤飲 誤食を起こす原因 その一
レオパによる床材の誤飲 誤食の原因は大きく2つの理由があります。
まず一つ目の原因は床材がレオパに与えた餌に付着する事による誤飲 誤食です。
最近はレオパの飼育に人工飼料(レオパゲルやレオパドライ、レオパブレンドやグラブパイ等)を使用される方も多いのでは無いでしょうか?
これらの人工餌はレオパに与えた際、レオパが一口で飲み込まずに咥え直したりする事が多くその時に床材が餌に付着しそのまま餌と共に飲み込んでしまう事がとても多く見られます。
レオパが誤飲 誤食を起こしやすい床材
これは素材が細かくて口に入りやすいものはすべての床材が対象となります。
- ソイル系床材(デザートソイルなど)
- ウォールナッツサンド
- 砂系床材(デザートサンドなど)
- ヤシガラマット系床材
- アスペンマット系床材
上記のように素材が細かく乾燥させて使用する多くの床材はレオパの給餌の際にエサに付着する可能性が高く注意が必要です。
レオパの誤飲 誤食の防止策とその方法
これらのエサに付着する可能性が高い床材を使用中の場合の誤飲 誤食の防止策は
レオパへの給餌の際にピンセットから直接餌を与える時はエサのサイズを小さくし、極力一口で飲み込める大きさで与えるようにする事です。
与えたエサがレオパの口に対して大きいとレオパは何度も咥え直す事になりその度に床材がエサに付着していきます。
これを防ぐにはレオパがすぐに飲み込める大きさのエサにして与える事が重要です。
もう一つはご飯の時だけレオパをプラケースなどの別容器で与える方法です。
プラケースや別のケージなど床材を使用してない容器にレオパを移してから餌を与える事で床材の付着を気にせず給餌が行えるのでこの方法はお勧めです。
エサに付着した床材は極少量の場合はレオパの糞と共に体外に排出される事もありますが多くの場合、レオパの消化器官に留まり、やがて餌を食べる量が減ってきたり、エサの吐き戻し、便秘などの症状へと発展する可能性が高くなります。
「レオパが餌を食べなくなった」「レオパがうんちをしなくなった」「レオパが食べた餌を吐き戻す」といった原因の一つに床材の誤飲 誤食による消化器官への異常が考えられますのでもし飼育中のレオパに当てはまる事があれば爬虫類を診察出来る獣医師さんへ相談してください。
レオパが誤飲 誤食を起こす原因 その二
レオパ飼育で床材の誤飲 誤食の原因二つ目はレオパは土壌からミネラル分を摂取する習性がある事です。
これは野生下でのレオパの習性に基づいた行動が飼育環境の下では事故の原因となります。
野生のレオパは餌の他に石灰岩などのカルシウムやミネラル分を豊富に含まれる地質に生息しています。
レオパは動くときに良く舌を出して周囲を確認しながら移動をする姿を観察できると思います。
レオパの舌は対象物をエサになる者か?ただの障害物か?または体内に取り込むべき栄養素か?の要素で判断している節があります。
レオパを含むヤモリの仲間は成長に必要なカルシウムなどのミネラル分を舌や匂いなどで感知し摂取を行います。
野生でのレオパは餌以外に必要不可欠な栄養素を野生環境の中では土や石、地質等を舌で感知し摂取を行います。この時に摂取しているのは土や石、地質地層の表面を少しずつ舐めているので消化器官を詰まらせてしまう事はほぼ無いのでしょう。
良くある問題として「レオパの床材をソイルに変えたらソイルを食べ始めた」
「ソイル系の床材にして暫くしたら餌を食べなくなった」
これらはレオパがソイル系の床材からカルシウム分、ミネラル分を摂取しようと口にした結果消化器官を詰まらせてしまったと考えるのが妥当と言えます。
ソイル系床材の原料は赤玉土等の火山性の土壌や腐葉土等が原料の黒土などを使用し加工されている為、レオパが自然下で摂取している成分に近く、カルシウム分、ミネラル摂取の行動が誤飲 誤食に繋がる事が特に多い床材です。
以上の事からデザートソイル等のソイル系床材はレオパがカルシウム分、ミネラル分を摂取しようと直接口にしてしまい結果的に腸閉塞等を引き起こしてしまう可能性が高いと言えます。
レオパのソイル系床材の誤飲 誤食を防ぐには?
デザートソイルなどの誤飲 誤食を防ぐには普段から十分な量の餌の他にカルシウムやビタミンといったれおぱの成長に不可欠な必須栄養素の補給に努める事がこれらの事故を防ぐ為の第一歩となります。
給餌の際には適切な量のカルシウム、ビタミン剤の添加を行いましょう。
ただ、これらの市販されているカルシウム剤やビタミン剤などの添加を行っていてもレオパの床材の誤飲 誤食は完全には避ける事は難しい部分があります。
ペットとしての歴史もまだ浅いレオパは野生での習性や行動パターン等をまだまだ強く残しています。
このレオパの習性や行動パターンを飼育者が理解することで未然に事故が防げます。
今回の記事がレオパ飼育者の方に参考にして頂けますと幸いです。
▼以下の記事では床材選びの具体例を紹介しています。併せてご参照ください!
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