レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼育している方で「最近うんちをしない」「うんちの回数が減った」「餌を食べる量も減って来て餌を食べなくなった」といったような事はありませんか?
レオパの健康状態はうんちの状態や餌への反応と言ったことからも確認が出来ます。
今回はうんちの状態や回数などからレオパの健康状態を初心者の方でも理解する為の方法をご紹介致します。
Contents
健康なレオパの排便周期
餌を良く食べ健康状態の良いレオパは定期的にうんちをします。
レオパはうんちと共に白い固形状のものも排出します。
白い部分は尿酸といってオシッコを濃縮したものです。
うんちをする周期と回数の目安として
- 毎日餌を食べているベビーサイズから幼体サイズ 2~3日に1~2回程度
- 生後半年から1年前後のヤングサイズの個体 3~5日に1~2回程度
- 生後2年以上の成体サイズ 3~10日に1~2回程度
上記のようにレオパの年齢によりうんちをする周期と回数に幅があります。
また与えている餌の種類や大きさ、ケージ内の温度によっても消化に掛かる時間が変化するのでうんちの周期にもムラが出ます。
このような時は少し軟便気味の状態が見られますがレオパゲルの特性上によるものの為、その他に異常が見られないようでしたら大きな心配の必要はありません。
飼育中のレオパが餌を良く食べているのにうんちの回数が少ない場合は
ケージ内の飼育温度が低くないか確認をしてパネルヒーター等の設定温度を見直しましょう。
特に夏から秋、秋から冬へと段々と気温が寒くなっていく季節の変わり目等はレオパの食欲にも変化が表れやすく飼育温度の上下によりうんちの周期が長くなり、回数も少なくなったりします。
これは季節性の変化ですのでレオパの飼育ケージ内の温度に注意をして頂ければ大丈夫です。
レオパの餌喰いが悪くなりフンの回数も減った場合
レオパの餌喰いが悪くなった時は以下のポイントを確認してみましょう。
- 餌の種類を変えた
- 飼育温度の確認
- 使用中の床材の確認
餌の種類を変えた
レオパに与えていた餌の種類を変えると餌への反応が変化しうんちの回数も少なくなる事があります。
- 主食をコオロギからデュビアやジャイアントミルワームに変えた場合 (消化に掛かる時間が増えた為)
- 主食を昆虫から人工餌レオパゲル等に変えた場合 (消化吸収が良いのでフンの量が減った為)
- 主食を人工餌から昆虫に変えた場合 (消化に掛かる時間が増えた為)
レオパに与える餌の変更によりうんちの回数も変化します。
飼育温度の確認
レオパのケージ内温度の確認を行いましょう。
ケージ内温度が低いと餌の消化に時間が掛かり、うんちの回数も減り周期も長くなります。
ケージ内全体が25~30℃前後、パネルヒーターの上や暖突の下などのホットスポットエリアが32~36℃程に保たれているか確認を行い、温度が低い季節等は保温効果を上げる対応を行いましょう。
レオパのベビーやアルビノ系品種、スーパーマックスノー系など個体の大きさや品種によっては常時30℃前後の飼育温度を維持した方が餌への反応が良くなる事もあります。個体に併せて飼育温度の調整も行うと良いです。
使用中の床材の確認
どのような素材の床材を使用していますか?
レオパの飼育で多く見られるトラブルがレオパの床材の誤飲、誤食です。
レオパは様々な要因から床材を誤飲、誤食する可能性が高い生き物です。
誤飲、誤食を起こしやすい床材は以下のような種類です。
- ソイル系床材
- 砂、砂利系床材
- キッチンペーパー等紙系床材
レオパの飼育でも良く使用されている床材ですが使用方法や個体によっては誤飲、誤食を起こす原因にも繋がりますので使用の際は注意が必要となります。
▼レオパの床材選びと注意点はこちらの記事をご参照ください。
対処方法と緊急時の対応
餌の種類や飼育環境の温度によるうんちの回数や周期については飼育者さんの方で対処が可能です。
床材についても同様にレオパが誤飲、誤食を起こす可能性があるタイプの場合、心配な方や未然に事故を防ぎたい方は誤飲、誤食の少ないペットシーツ等の床材へと変更を行って下さい。
レオパのフンを促進させる方法
レオパは餌の消化にある程度の温度を必要とします。
うんちの回数が少ない場合は飼育ケージの全体温度を少し上げて様子を見て下さい。
ケージ内の水容器のチェックも忘れずに
レオパは新鮮な水を好みます。飼育ケージ内の水は常に新しいものを用意してあげて下さい。
レオパは餌を食べた後に水分の補給が上手く行えないと消化不良を起こしたり消化までに時間が掛かる事もあります。
このような状態が見られたら腸閉塞の可能性があります。
レオパが餌を食べなくなりうんちをほとんどしなくなった時は以下の確認を行いましょう。
- 床材で誤飲誤食の可能性があるものを使用して飼育している
- お腹の一部に不自然な膨らみがある
- 餌の種類を変えても全く食べない状態が数週間以上続く
- 飼育温度を上げ、温浴を行ってもうんちをしない
上記の条件が当てはまる場合は床材による腸閉塞の可能性が疑われます。
このような状態での自然回復の見込みはかなり薄く、症状の悪化が進む前に爬虫類を診察出来る獣医師さんへの相談を行って下さい。
レオパの腸閉塞に掛かる手術費用は程度にもよりますが数万円~の出費を念頭に入れて置く必要があります。
床材の誤飲、誤食を未然に防ぐことでレオパも苦しまずに済み飼育者さんも思わぬペットの事故による経済的なダメージも抑えられますので事前の知識と予防措置は重要です。
最後に
レオパのうんちは健康状態を確認するために必要なチェックポイントです。
日頃のうんちチェックを行う事でレオパライフをより長く楽しく継続出来る事を願います!
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