今年の春や夏から屋外でメダカを飼育されている方で始めての冬を迎える方もいらっしゃるかと思います。
メダカの越冬についての概要は以前の記事を参考にして頂けますと幸いです。
今回はメダカの越冬時期の雨対策について解説をさせて頂きます。
- メダカ容器の置き場所と雨対策
- 厳冬期にはフタの使用を推奨致します。
- 冬季の乾燥による水分蒸発の対処法
メダカ容器の置き場所と雨対策
日中の平均気温が10℃以下を下回るような時期になると屋外で飼育中のメダカは餌を殆ど食べなくなり越冬状態となります。
お住いの地域によりこの条件に当てはまる時期は異なりますが関東近郊ですと大体ですが11月頃から3月頃までがこの条件に当てはまります。
屋外でのメダカの飼育容器の設置場所は季節を問わず日中に陽の良く当たる風通しの良い環境が望ましいのですがこのような条件を満たす場所は雨が直接容器に降り注ぎやすく状況に応じた雨対策が必要となります。
メダカの飼育容器に雨水が入り込むとその後メダカが状態を崩す原因となったりメダカが突然死する原因にも繋がる恐れがあり注意が必要です。
雨対策として最も簡単な方法は雨が降った時に飼育容器の上に波板等で蓋をする事です。
webショップ等での通販での入手も便利です。
天気の良い日は蓋を外し雨が降る前や振り出した後に蓋をするといった部分が多少手間の掛かる部分ではありますが必要以上の水質変化を避ける為にも波板等での蓋を用意しておくと万全です。
メダカの個体の体質や状態に左右される部分も大きいのですが不必要な突然死を防ぐ為には飼育容器への雨水の流入は避けた方が安全です。
メダカの飼育繁殖に慣れた経験を持つ方には敢えて飼育容器を雨ざらしにした状態で育成し環境の変化に強い個体の成育を行う方もいらっしゃいますが日々の細やかな観察と適切なケア、僅かな状態の変化を見極められる観察眼が求められますのでそのような飼育スタイルは上級者向けの飼い方となりますのでメダカ初心者の方は注意が必要です。
厳冬期にはフタの使用を推奨致します。
雨では無く雪が降るような時期にはメダカの飼育容器には常時、波板等でフタをして置きましょう。
厳冬期は特に人の屋外での活動も控えめになりがちです。
屋外のメダカ飼育容器自体の存在も忘れられてしまうような事も十分考えられます。
この一番寒い季節を乗り越えれば後は少しずつ季節が暖かくなるサイクルに入ります。
春までもう少しの間、屋外のメダカ達には寒さに耐えて貰えるようまた環境の変化を最小限に留めておくように飼育容器にフタをして寒さを凌ぎましょう。
冬季の乾燥による水分蒸発の対処法
冬季の屋外ではメダカの飼育容器では水位がどんどん低下して行きます。
初めて経験された方は飼育容器が水漏れしているのでは?と感じる程です。
これは冬季は空気が乾燥している為に飼育水の蒸発のスピードが速い為に起こる現象です。
水深が浅いNVボックス等の容器では油断すると干上がってしまう程水分の蒸発は早いので注意が必要です。
その為、蒸発した分の水分を補給する必要があり冬季でも定期的な足し水は必要となります。
この時、越冬中のメダカの生存に関わる注意点があります。
それは足し水の温度です。
越冬中のメダカ容器の水温と足し水の水温を同じ状態にしてからゆっくりと足してメダカを脅かさないようにしてあげて下さい。
メダカは急激な水温の変化に弱いです。
緩やかな環境と水温の変化には強い耐性を見せてくれるメダカですが急激な水温変化にその小さな体は対処が出来ずにショック死する可能性がありますのでご注意下さい。
足し水の際はメダカの飼育容器の水温と同じ温度に調整してから足しましょう。
くれぐれもぬるま湯や冷たすぎる水道水等の注水は行わないようにしてあげて下さい。
冬季の越冬状態のメダカは活性が下がっているので雨の流入による突然死等は春から秋までの時期と比べて少ない傾向にありますがそれでも不必要な雨水の流入は避けておいた方が安全です。
今回の記事がメダカを飼い始めた方々の参考になれば幸いです。
他のメダカ関連記事と併せてメダカ飼育のポイントも抑えて置いて頂けますとメダカ飼育の楽しみが広がると思いますので宜しくお願い致します。
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