メダカは屋外での飼育と室内での飼育では上手く飼育する為のポイントが異なります。
今回はメダカの屋内飼育でのエアレーションの必要性と飼育に失敗しない為のコツをご紹介致します。
- 屋外と室内での大きな違い
- 室内では油膜が張りやすい
- エアレーションは必要最小限でOK
- 室内の明るさも大事なポイント
Contents
屋外と室内での大きな違い
まずメダカ飼育をされる方で屋外で飼うか室内で飼うかを選択されると思います。
メダカ飼育のハイシーズンに当たる4月から9月頃にかけては陽気の良さも手伝い屋外でメダカ飼育を楽しまれる方も多いと思います。
秋から冬にかけて気温の低下と共に寒いと心配になりメダカを室内に移し屋外と同じような状態で飼育をし失敗してしまった方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
せっかく良かれと思っての行動が裏目に出てしまったら残念ですよね?
その原因は屋外と室内での環境の差が大きく影響致します。
違いは太陽光と風(空気の動き)
メダカを屋外で飼育する事の最大のメリットは太陽光の恩恵を受けられる事です。
太陽の光は日中にメダカの飼育容器の水温を上昇させメダカの活動を活性化させます。
水温の上昇と共にメダカの餌喰いが良くなり餌の消化吸収もスムーズに行えます。
また、太陽光に含まれる紫外線は水中の雑菌を抑制する働きやメダカの身体を丈夫にし免疫力を向上させ丈夫なメダカを育みます。
このように太陽光のメダカへのメリットは大いにあります。(真夏の直射日光には注意が必要です)
風は酸素の供給源
続いて屋外では昼夜問わず風による空気の動きがありメダカの飼育容器の水面が動いておりその水面の動きにより絶えず酸素の供給が行われています。
野外の池や湖等も自然の風の動きによって絶えず水中へと酸素供給が行われている為沢山の生き物が水中で暮らせているわけですね。
その為、屋外のメダカ飼育容器では風の動きにより絶えず水面が動いている事により油膜が発生しにくい環境となりメダカが飼育しやすい環境が出来やすくなっているわけです。
室内では油膜が張りやすい
屋外と同じように容器に水を入れた状態のみでのメダカの飼育では水面が屋外のように動かない為に油膜が発生し易い状況になりやすく注意が必要です。
人間の居住環境自体が雨や風を凌ぐために設計されているのでどうにかして風の無い室内でのメダカ容器に酸素を供給しなければなりませんね。
この問題を解消してくれるのがエアーポンプによるエアレーションになります。
エアレーションは必要最小限でOK
室内でのメダカ飼育の注意点としてエアレーションを行う際は水面が軽く動く程度で大丈夫です。
強いエアレーションはメダカの体力を大幅に奪いメダカが痩せる原因にも繋がります。
飼育容器に対してメダカの収容匹数が適量(0.5~1ℓに対して1匹)であれば水面がポコポコと軽く動く位のエアー量を調整し供給を行うと良いです。
水温が高い場合(25℃以上)や収容匹数が多い過密飼育の場合メダカの殆どが水面付近で苦しそうに口を動かしている時は酸欠状態を疑いエアレーションの供給量を増やして様子を見て下さい。
またエアレーションの際はエアストーンでも良いですが小型のスポンジフィルターや投げ込み式のフィルターを使用した方が水中の汚れを吸着、分解、ろ過し水質の安定化に繋がりやすいのでお勧めです。
室内の明るさも大事なポイント
メダカの室内飼育においてはメダカ容器の明るさもとても大事なポイントです。
・屋外で飼育していた外飼いのメダカを室内に入れたら元気が無い
・室内飼育にしてから餌の食べ方が良くない、残すようになった
上記の理由は室内環境での容器の暗さに原因がある場合があります。
屋外の陽の良く当たる明るい環境でメダカを飼育されたことがある方はお分かりかと思いますが外飼いでの日中のメダカは活発で餌も良く食べてくれていると思います。
太陽の光を十分浴びたメダカたちは活発に泳ぎそして餌を良く食べます。
室内でこのような条件を整えるにはメダカの飼育容器を午前中から良く日の当たる窓側等に設置して日の当たる時間に餌を与えて見て下さい。
また窓側に置けない方はメダカの飼育容器や水槽に観賞魚用の蛍光灯(LEDライト)を取り付け明るさを確保してあげると活性が上がりますのでお試し下さい。
蛍光灯(LEDライト)を上手く活用する事でメダカの飼育に欠かせないグリーンウォーター作りや1年中メダカの繁殖も行う事が出来ますので飼育者さんのスタイルに合わせたメダカ飼育を楽しんで頂けたら幸いです。
最近のコメント