爬虫類の中で最も人気の高い種類がレオパことレオパードゲッコーです。
広いスペースや大掛かりな設備が無くても飼育出来ることから多くの飼育者が居ます。
女優の新垣結衣さんもレオパをペットにしている事から人気も高い爬虫類です。
今回は初めてレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を飼う方が購入時に注意するポイントを解説します。
- レオパの購入方法
- レオパ購入時の選び方
- レオパの持ち帰り方
1.レオパの購入方法
レオパことレオパードゲッコーは爬虫類専門ショップや総合ペットショップ等で主に販売されています。又、ホームセンター等のペットコーナーでも取り扱っている所も近年では増えて来ていますので入手の幅は広がっています。
また爬虫類専門店やブリーダーが集まって行う爬虫類イベント(ジャパンレプタイルズショー、ブラックアウト、東京レプタイルズワールド、名古屋レプタイルズワールド、神戸レプタイルズワールド、九州レプタイルフェスタ、ジャングルハンター、エキゾチックレプタイルズエキスポ、爬虫類市場
ぶりくら、とんぶり、HBM、四国ブリーダーズストリート)等、日本全国で定期的に行われている即売会での入手の機会も増えて来ています。
レオパは現在では動物愛護法の兼ね合いで販売業者や販売資格を持つブリーダーが対面説明を義務付けられておりそのような販売者から直接購入するかたちとなります。
これは購入時に生体の健康状態の確認や細かい部分のチェックなども出来るので販売者と購入者、双方での確認作業となるのでペットを扱う者として責任の伴う行いとなります。
爬虫類イベントでは普段見られないような沢山のレオパ(可愛いベビーサイズのレオパやヤングサイズのレオパ、繁殖可能な大人のレオパ等)を実際に見て選んで購入することが出来るのでお勧めです。
2.レオパ購入時の選び方
ショップや爬虫類イベント等でレオパをお迎えする予定の方は以下の点に注意をしてから実際にお迎えするかを決めましょう。
- 生まれた国(ブリードされた国)の確認
- 購入しようとする個体の育った環境と食べていた餌の確認
- 餌を与えていた回数と量の確認
先ずは生まれた国の確認です、これはブリードされた国によってレオパの育成環境が異なる為です。
特にアメリカやカナダ等の北米ブリード個体は大規模繁殖施設での高温飼育管理と餌に栄養強化されたミルワーム(バードワーム)のみで育てられた個体が一定数、存在している事とそのような個体の中でも一定数の割合で同じ条件(高温維持約30℃前後、ミルワームの置き餌)を用意しないと餌を食べてくれない個体が居る為です。
そのような個体がショップに入荷し暫くすればそのショップでの管理状況に慣らされて餌もコオロギや人工飼料に慣らされるて飼育しやすい個体になっているのを確認してからお迎えするかを決めましょう。
次に購入しようとする個体のショップやブリーダーの元での飼育環境と与えていた餌の種類の確認です。
ここで大事なポイントが飼育環境の温度の確認です。
レオパの年齢や品種によって飼育温度は若干異なりますが概ねケージ全体の温度は26~30℃前後が一般的です。
生後1~2年未満の成長期の個体やアルビノ系品種、タンジェリンやサングローなどの明るいオレンジ系の品種やスーパーマックスノーといった一般的に流通しているレオパの品種の多くはケージ全体が約28~30℃、パネルヒーター使用部分は約32~35℃前後と高めの温度で育てられている場合が多くそのような環境で育てる事により餌も良く食べ消化もしやすい状況となります。
生後1年未満のサイズのレオパが低い温度(25℃以下)の環境で長期間キープされていたりするとその後の成長に支障をきたす場合もあるので繁殖を視野に入れた飼育の場合はそのような個体は選ばないようにするのも必要な判断だと思います。
温度の確認の後は与えていた餌の確認です。
特にイベント等では日本に輸入されて間もない個体が販売されているケースも多く見受けられますので入荷後にどのような餌を与えていたかの確認は必ず行ってください。
ショップやブリーダーの元で与えている餌の多くは以下のようになります。
- 活コオロギ(イエコorフタホシ)
- 冷凍コオロギ(イエコorフタホシ)
- 活デュビア
- 冷凍デュビア
- 人工飼料(グラブパイ、レオパブレンド、レオパゲル等)
- ミルワーム、ジャイアントミルワーム
上記を単一もしくは併用して与えている場合が多いと思いますのでポイントとしてはどの種類をどれ位の頻度(回数)与えていたかの確認を行ってください。
特に活きたコオロギ等の昆虫が事情があって与えられない飼育者さんで人工飼料のみで飼育を始めようとされている方は必ず販売者さんに人工飼料に餌付いているか?の確認はしましょう。
お迎えしたレオパは始めのうちはショップやブリーダーさんの所と同じような温度設定と餌を与えていれば新しい環境にも馴染みやすくなるので参考にしましょう。
3.レオパの持ち帰り方
気に入った子の餌や飼育環境を確認し、納得のいく子を購入できました。
ショップやイベント等で購入したレオパを家まで持ち帰る方法ですが季節によって注意するポイントがあります。
レオパを輸送する時は外気に注意をします。特に注意が必要な時期は真夏の高温と真冬の低温下での長時間の輸送です。
夏の高温時での注意点は直射日光を避け、車での移動中は日中の車内に生体を置き去りにしない事が重要です。
冬場の輸送時の注意は保温用のカイロが熱くなりすぎるケースもありますので輸送の途中で時折生体の状態を確認出来れば確認してあげましょう。梱包されたパックの中であまりにも激しく動いている場合はカイロを少しずらしたり、一時的にカイロを外す必要がある場合もあります。購入後は可能な限り速やかなご帰宅をお勧めします。
生体をお迎えの際に保温バッグを用意される方もいらっしゃると思います。冬季にカイロを使用して保温バッグを長時間密封すると内部の酸素が消費され酸欠になる場合も考えられます。保温バッグや発泡ケースに生体とカイロを一緒に入れて輸送する時は少し隙間を空けて外気が入るようにするか定期的30分~1時間置き位に中の空気の入れ替えと生体の状態確認を行いましょう。
レオパの輸送に適した温度は約20~30℃の間になります。輸送用のパックの温度帯がこの位の温度で維持出来るように調整してあげて下さい。
レオパの購入に関してのまとめ
今回はレオパを始めてお迎えするにあたっての注意点をご紹介しました。
レオパは年齢や品種、育ち方によって個体差が結構あるペットゲッコーです。
その個体に合わせた飼育の仕方や餌の種類、与え方にも工夫が必要な場合もあり初心者の方は困ってしまう部分もあると思います。
レオパをお迎えしてから餌を食べてくれないといったトラブルを未然に防ぐためにはその個体のバックグラウンドを把握しておく必要がある為、注意点をまとめてありますのでお迎えの際はご参考にして頂けますと幸いです。
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