カブトニオイガメとミシシッピニオイガメは一緒に飼えるのか?|上手く行く混泳方法を解説

common musk turtle
ハ虫類(カメ類)

大きくなり過ぎず手頃なサイズ感から近年ペットとして、とても人気の高いカブトニオイガメとミシシッピニオイガメ

ベビーサイズの流通時期になると同時に見かける事の多い種類です。

この人気の2種類は一緒に飼う事が出来るのか?

そのような疑問に本日はお答えいたします。

カブトニオイガメとミシシッピニオイガメの特徴

カブトニオイガメ(以下カブト)は北米アメリカ原産の水棲カメです。

大きさは生後3年以上の大人で約10~15cm前後になります。

ミシシッピニオイガメ(以下ミシシッピ)も同じく北米アメリカ原産の水棲カメです。

ミシシッピの生後3年以上の大人で約9~13㎝前後になります。

両種ともに毎年7月頃からベビーサイズがアメリカから輸入されて来ます。

ショップなどで沢山の赤ちゃんサイズのカブトやミシシッピがワラワラと一生懸命に泳いでる姿を見かけると飼ってみたくなるのも頷ける程の可愛らしさです。

以下の記事では両種の基本的な飼育方法を解説してありますので併せてご参照下さい↓

カブトニオイガメの飼い方・においは?どれくらいの大きさになるの?    記事はこちらをクリック!

ミシシッピニオイガメの飼い方・においは?どれくらいの大きさになるの?  記事はこちらをクリック!

混泳時の注意点

カブトとミシシッピの基本的な飼育環境や餌は同じ条件で飼育が可能です。

従って両種が飼育できる飼育環境が用意出来れば一緒に飼育する事が可能です。

但しこれから上げる条件を揃えて頂いておくことが必要となりますのでご注意ください。

注意点1 個体の大きさを揃える

1つめのポイントはカブトとミシシッピの大きさを同じくらいに揃えて置く事です。

混泳時のサイズの差は個体間の力関係を左右します。

サイズに開きがあるとほとんどの場合、小さい個体が苛められたり、いじけたりして混泳に失敗してしまう事も考えられます。

カブトやミシシッピをお迎えの際はなるべく同じ位の大きさに揃えた方が安全です。(誤差は1㎝程度に留めておきましょう)

注意点2 水槽に入れるタイミングは同時に

2つめのポイントはお迎えしたカブトとミシシッピを水槽に入れるタイミングも揃えて下さい。

先にどちらかの種類を飼育している水槽に後から追加で入れた場合、後から入れた個体が苛められたり、いじけたりする場合があります。

先に環境に馴染んでいる個体が後から来た個体に興味を持ち足を齧ったりして齧られた方が委縮してしまう事もあります。ただ生き物ですのでその逆のパターンもあったりもしますので日頃の観察を良く行い個体毎の性格を把握しておくよう心掛けてあげて下さい。

注意点3 水槽サイズは余裕を持ったサイズを推奨

3つめのポイントですがカブトやミシシッピを一緒に飼育する水槽環境が十分な広さを持ったサイズでの同居をお勧め致します。

カブトとミシシッピのベビーサイズから幼体サイズを各1匹ずつ飼育する場合

最低でも幅30㎝×奥行き30㎝×高さ30㎝サイズの水槽で且つ水量を多くとった状態での同居飼育をお勧め致します。

もちろん上記のサイズより大きな水槽サイズが用意出来るに越した事はありませんので可能な限りのスペース確保を目指しましょう。

これはスペースが広ければ広いほど個体のパーソナルスペースが確保しやすくなる為です。

また以下の記事では幼体時の水槽選びについて解説してますので併せてご参照下さい↓

カブトニオイガメに最適な水槽選び(幼体編) 記事はこちらをクリック!

水槽サイズに余裕があるとカブトとミシシッピ以外のタンクメイト、例えば熱帯魚やエビ、メダカやドジョウといった他の生き物との混泳も可能になり一緒に飼える生き物のバリエーションが増えて賑やかになりますよ!

混泳出来ない時の対処方法

カブトもミシシッピも飼育を続けていると成長してきます。

生き物ですので全ての個体が同じように成長をしてくれなかったりもします。

成長に連れて個体の性格や気性に差が出てくる事もあり喧嘩や小競り合い等が出てくる場合ももちろんあります。

そのような状況になってしまった場合は水槽サイズを更に大きくしてみたり隠れる所を増やして様子をみたりしてあげて下さい。

一方が噛みついて怪我を負ってしまったり、餌を食べられない程追いかけ回されたりするような場合は直ちに隔離をしましょう。特に成長した個体同士で相性が合わなくなってしまった場合は残念ですが同居は諦めてそれぞれ単独で暮らして貰いましょう。

カブトもミシシッピも元々は群れで暮らす生き物ではありませんので単独飼育でも大きな問題はありませんのでご安心下さい。

今回はカブトニオイガメとミシシッピニオイガメを一緒に飼う時に注意すべきポイントを解説させて頂きました。両種とも水中を上下に自由に泳ぐ姿はとても可愛く見ていて楽しい生き物ですので是非水槽でのゆったりとした飼育をお勧め致します!