ニシアフリカトカゲモドキ(以下 ニシアフ)はレオパードーゲッコーと並びペットとして飼育される方が増加中の地表性ヤモリの仲間です。
ニシアフ飼育を始める時はケージ内に使用できる床材の種類の多さに困ってしまう事もあると思います。
ニシアフの個体によっては床材を誤って食べてしまう誤飲誤食のリスクもあるのでニシアフ飼育者さんには事前に知っておいて頂きたいこともあります。
今回はニシアフ飼育にお勧めの床材をご紹介致します。
今回の記事の内容を参考にして頂くとニシアフの初めての飼育が上手く行きやすくなりますのでご参考にして頂けますと幸いです。
それでは解説に行きましょう!\(^o^)/
ペットシーツ
まず最初にお勧めする床材はペットシーツです。犬猫用に市販されている物をケージのサイズに合わせて折って調整し使用します。
ニシアフ飼育時に注意するポイントは床材の誤飲、誤食です。
ペットシーツの使用は床材の誤飲、誤食のリスクが低いのでお勧めです。
更に衛生的な環境を維持しやすく、消臭効果も高いので糞などのニオイも緩和されます。更に高分子ポリマーによりペットシーツに水分を加える事で湿度の維持も調整が可能となり高機能な床材です。
ベビーサイズから成体サイズまで初めてニシアフを飼育する方にもお勧め出来る良い床材です。
飼育開始後暫くしても(1カ月前後)ニシアフがどうしても落ち着かないような時はペットシーツの種類を変えて様子を見て頂く事をお勧め致します。
キッチンペーパー
キッチンペーパーは低コストで使用できるコスパの良い床材です。
プラケースや小型爬虫類用ケース等での使用に向いています。
使用時の注意点としてキッチンペーパーは素材が軽い為、ニシアフが活動している際にめくれやすい事があげられます。
また消臭効果はほぼ無いに等しく糞のニオイ等は気になりやすい所があります。
キッチンペーパーを使う際は汚れたらすぐに交換を行うようにしましょう。
次の注意点として
餌の匂いが付いた部分のキッチンペーパーをニシアフが誤食してしまう事が度々起こる事です。
特にニシアフに人工餌や冷凍コオロギ等を置き餌としてキッチンペーパーの上に直接置いてしまった後です。
キッチンペーパーに付いた餌のニオイをニシアフは舌で確認します。
置き餌に慣れたニシアフは餌のニオイと味のする部分はキッチンペーパーでも餌だと認識し食べてしまう事が良くあります。
キッチンペーパーの誤食はニシアフの吐き戻しや下痢など消化不良からくる様々な症状の原因となりますので注意が必要です。
誤食を防ぐ方法は給餌の際はキッチンペーパーに餌のニオイを残さない、移さないを徹底しましょう。
置き餌の際は浅いエサ皿の上に置いて与え、ピンセットからの給餌の際も人工餌の破片や食べかすが床材の上に落ちたり、与えた活コオロギや冷凍コオロギの体液が付いたりした場合も速やかにキッチンペーパーの交換を行うようにし誤食を防ぎましょう。
ハスクチップ
ハスクチップはココヤシを加工した床材です。
爬虫類マットとして市販されているハスクチップの粒の大きさは1~2㎝程と大きく、ニシアフの誤飲の少ない形状となります。
またハスクチップは湿度調整も行いやすく一度湿らせると保湿効果を維持します。
更に湿らせた状態での使用は消臭効果も高まり糞のニオイ等も抑える効果があります。
欠点としては繊維質の素材なのでやはり給餌の際などに誤ってニシアフが餌と一緒にハスクチップの破片や繊維部分を食べてしまわないように観察が必要となります。
又、ハスクチップの素材としての質感を嫌がるデリケートな個体も中には居ます。ハスクチップ使用後に落ち着きが無いような時は別の床材への変更も考慮しておくと良いですね。
赤玉土
赤玉土は園芸用として販売されている天然用土です。
ニシアフの野生下での生息環境の土壌とほぼ同質ですので自然に近い状態での飼育が出来ます。
赤玉土は仮にニシアフが誤食しても砕けて細かくなりやすく自然に糞と共に排出されやすい素材なので安心して使用する事が出来ます。
湿度の調整もしやすく、シェルターの周辺など湿らせたい部分をピンポイントで湿らせて湿度維持がしやすい部分も良い所です。
このようにニシアフにとって良い事尽くめの赤玉土ですが欠点として土埃が立ちやすくケージ内の壁面やケージ周辺に埃が付きやすくなるのでこまめな清掃が必要となります。
ケージの壁面と周辺の汚れをこまめに取り除けば自然素材としての床材の中では最もトラブルの少ない床材です。
コスパも良いので汚れた部分はすぐに交換も出来るのでニシアフ飼育の際は使用候補にあげておきたい床材です。
まとめ
今回はニシアフ飼育時にトラブルの原因となりやすい誤飲、誤食の起こりにくい床材4選を紹介させて頂きました。
ニシアフは餌を食べる時には視覚の他に嗅覚と舌による感覚(人でいう所の味覚ですね)も駆使して食べられるものを探しています。
この舌による感覚での判断が思わぬ事故(誤食、誤飲)に繋がりやすいのでニシアフ飼育者の方はその部分も踏まえた飼育観察を続けて頂けますと幸いです。
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