手の平サイズの小さなミシシッピニオイガメ
水棲カメの仲間の中でも小型で飼育がし易い種類です。
今回はそんなミシシッピニオイガメのご紹介です。
- ミシシッピニオイガメの原産国は
- ミシシッピニオイガメ 実際臭いの??
- ミシシッピニオイガメ 大きさはどれくらいになるの?
- ミシシッピニオイガメ 飼育環境は?
- ミシシッピニオイガメ 寿命は?
Contents
1.ミシシッピニオイガメの原産国は?
ミシシッピニオイガメの原産国は名前の通りアメリカ合衆国中央部から東南部にかけてとカナダ南東部に生息しています。
ミシシッピニオイガメは原産地周辺で養殖された可愛い仔ガメが初夏~秋口にかけて日本に輸入され爬虫類ショップや熱帯魚ショップなどでその可愛いらしい姿を魅せてくれます。
近年ではミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)に代わる水棲カメとしてペットとしての人気が高まりつつあります。
2.ミシシッピニオイガメ 実際臭いの??
ミシシッピニオイガメという和名から臭いカメというイメージを持つ方が多いと思います。
ただ実際は通常の飼育状態であれば臭いにおいはしませんので普通に飼育していて不快になる匂いはしません。
ではなぜニオイガメと言う名前なのか?
これは実際にはミシシッピニオイガメは外敵から身を守る為に臭腺という匂いと刺激物を分泌する器官を後ろ足の付け根に備えており身の危険を感じるとこの臭腺を使い外敵から逃げる為に必要な防御反応を行うためなのです。
ミシシッピニオイガメの原産国アメリカ合衆国ではミシシッピニオイガメを食べようとする捕食者(外敵)が多数存在しています。
ミシシッピニオイガメの子供にとってはブラックバスやガーパイクなどの魚類も脅威となります。
またアライグマやワニガメ、カミツキガメ、ミシシッピアリゲーターなども成体のミシシッピニオイガメにとって危険な捕食者となります。
これらの捕食者から食べられないように臭腺を発達させ、間一髪逃れられるように防御力をアップさせた所に不憫な名称を与えられてしまった訳ですね。
以上のようにミシシッピニオイガメは身の危険を感じないと臭いにおいを発しませんのでご安心ください!
*飼育状況によりますが狭い容器で水換えをせずに放置するとエサの残りや糞尿で汚れた飼育水からは不快なにおいが当然のようにしますので定期的な水換えは行いましょう!
水量に余裕を持ったサイズの物を使用し、フィルターを設置する事でニオイの原因となる水の汚れをろ過し水換えの頻度を減らす事が可能です!是非飼育の際は設置状況の検討を行ってみて下さい!
3.ミシシッピニオイガメ 大きさはどれくらいになるの?
ミシシッピニオイガメは一般的に販売されているベビーサイズは2~3㎝程のとてもかわいいサイズです。これが本当に可愛い!
成長し大人になると甲長約8~12㎝位になります。
丁度良いサイズ感だと亀の子たわしの1号サイズ位です。
ミシシッピニオイガメは大人でも手のひらサイズで収まるサイズ感です。
同じアメリカ合衆国原産のミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)成体♀の平均甲長が約20㎝ 丁度良いサイズ感で両手鍋位のサイズ感ですね!
と比較するとミシシッピニオイガメのコンパクトさが解りやすいと思います。
ミシシッピニオイガメの全長は水棲カメ全体の中で見れば小型の部類に入ります。
現代の都市部での人の住環境を考えると庭やバルコニーではなく室内で飼育が可能な水棲カメの中で最も飼育に適したサイズの種類がミシシッピニオイガメになります。
4.ミシシッピニオイガメの飼育環境は?
ミシシッピニオイガメは水棲傾向の強いカメの仲間です。
主に水中で過ごすため水槽やプラケースでの飼育が出来ます。
飼育に必要な物は
- 水槽またはプラケース
- (幼体時はプラケースでも可 成体サイズを考慮すると最終的には60㎝サイズの水槽が必要)
- ろ過装置(フィルター)
- 水棲カメ用ヒーター(適温26~28℃)
- 水温計
- 甲羅干し用浮島など登れる所
- 紫外線ライト
上記のアイテムを揃えましょう。
ミシシッピニオイガメは水中生活が得意です。水中での巧みな動きは見ていて飽きませんし、とても癒されます。
水の中を立体的に泳ぐため水深は水槽の7~8割ほど入れても大丈夫です。
但し息継ぎや水場から出て身体を乾かすスペースが必要なため市販の浮島やバスキングスペースが確保できるアイテムを水面付近に設置しましょう。
バスキングスペースには日中に紫外線ライトを当ててミシシッピニオイガメが甲羅干し出来るようにしましょう。
エサはニオイガメ専用フードが市販されているので便利です。
副食として乾燥エビ等を与えると喜んで食べますのでお勧めです。
ミシシッピニオイガメのエサについては以下の記事でわかりやすく解説していますのでご参照ください!↓
ミシシッピニオイガメの餌について|餌を食べない時の原因も解説
ミシシッピニオイガメは魚と一緒に飼えるの?
ミシシッピニオイガメは幼体の時は熱帯魚やエビ等と一緒に飼う事も可能です。
但し条件があります。
それは水槽の大きさにある程度余裕がある事(目安は45㎝水槽以上)
水槽内に流木、石、水草等のレイアウトがしてあり隠れ家になるようなスペースがある事
更にミシシッピニオイガメに十分に餌が行き渡っている事
上記の条件を満たせばミシシッピニオイガメと熱帯魚やエビを一緒に飼う事も可能ですが相手は生き物ですので絶対に共存が続く訳ではありません。よく観察して必要な時に隔離できるような準備も必要です。
なるべく広い環境で水槽内を自然の状態に近づけることでミシシッピニオイガメと熱帯魚など他の生き物との飼育が可能となります。
以下の記事ではミシシッピニオイガメと同様に人気のカブトニオイガメと一緒に両種を飼う時の注意点を解説しています。一緒に飼う時の参考にして頂けますと幸いです。↓
カブトニオイガメとミシシッピニオイガメは一緒に飼えるのか?|上手く行く為の混泳方法を解説 記事はこちらをクリック!
以下の記事ではミシシッピニオイガメの混泳時に気を付けるポイントや餌、旅行等で家を留守にされる時の対処法について解説していますのでご参照下さい。↓
5.ミシシッピニオイガメの寿命は?
亀は万年と言われる位長寿なイメージがありますね。
流石に万年の生存は難しいですが実際の所ミシシッピニオイガメも平均で
約20年前後の寿命があります。
飼育環境や健康状態によって更に長生きさせる事も十分可能ですので末永く付き合えるペットとして家族の一員として迎えてあげて下さい。
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