ミシシッピニオイガメ飼育の疑問 陸に上がったままの原因と対処方法

ミシシッピニオイガメ ミシシッピニオイガメ

飼育しているミシシッピニオイガメが最近陸にずっとあがったまま水に入らない

水に入っても直ぐにまた陸地にあがってしまう。

ミシシッピニオイガメ(以下ミシニ)を飼育していると稀に見られる行動です。

今回は陸に上がったままの原因と対処方法を解説させて頂きます。

  • ミシシッピニオイガメが陸に上がったままの原因を探す
  • 飼い始めて環境に慣れていない為
  • 飼育水温が低い為
  • 飼育水に問題がある為
  • 他の個体と同居飼育 優劣が発生した為
  • 個体の体調が悪い為
  • 成熟したメスで産卵の可能性がある為

ミシシッピニオイガメが陸に上がったままの原因を探す

飼育されているミシニが陸に上がったまま水に入らずにいると飼い主さんとしては心配になりますよね?

まずはなぜ陸に上がったままなのか?の原因を飼育環境と個体のコンディションを見直す事で探して行きましょう。

飼い始めて環境に慣れていない為

もしミシシッピニオイガメを飼い始めて間もない(1カ月未満)場合は新しい飼育環境に慣れていない可能性が考えられます。

特にミシニを販売されていたショップでの飼育環境と自宅での飼育環境に違いがあり環境の変化が大きい場合に見られるケースです。

例えばショップでの飼育環境で水深が5㎝程度の浅い状態で飼育維持されていた個体を水深が10㎝以上のアクアリウムに陸地を作った飼育環境に移した場合はミシニが水深のある環境に慣れるまでそれなりの時間を要します。

日本に輸入されて間もない時期のミシニ(甲長2cm)前後のベビーサイズの頃はまだ泳ぎもぎこちなく水面付近を泳ぎながら陸地に滞在する時間も長いのが特徴としてあります。

このようなケースでは餌を与えた際にちゃんと水底で餌が探せて食べれていれば時間と共に水深の深い環境に慣れて行きますので時間の経過を追いましょう。

水深の浅い環境から深い環境に移した直後は沈下性のカメの餌よりも浮上性のカメの餌の方が個体によっては発見し易く食べやすい事もあります。個体毎の餌を食べる様子を見ながら餌の種類を変えてあげる事も必要です。

飼育水温が低い為

ミシニの飼育水温を確認してみましょう。

ミシニの最適水温は小さい個体程、高めの水温を好みます。

ミシニは餌を食べ消化を行う為には一定の温度が必要となります。野生では水温が低くても日中に陸地に上がれば日光で身体を温められる為に日光浴も行います。

  • 甲長(2~5㎝)ベビーから幼体 26℃~30℃
  • 甲長(5~10㎝)幼体からヤングサイズ 25℃前後
  • 甲長10㎝前後 成体サイズ 20℃~28℃

個体のサイズと水温があっているかの確認を行いましょう。

もしベビーサイズで水温が低い場合はヒーターの設定温度を調整し水温を上げたりバスキングライトで陸地を温めて様子を見て見ましょう。

個体毎に水温を適温に調整する事で水中に戻る事もあります。

飼育水に問題がある為

これは飼育水の汚れによりミシニが陸地に避難しているケースです。

フィルターを使用してない場合に明らかに水が汚れている場合はすぐに水換えを行いましょう。

次に水槽飼育でフィルターを使用しているケースです。

「うちはフィルターを使っているから水も綺麗で透明です!」「見た目は綺麗で問題なさそう」といった状況の方は注意が必要です。

その水槽は最後に水を換えたのはいつでしょうか?

もし最後に水を換えたのが1ヵ月以上前でしたら要注意です。

フィルターを使用した環境は水を常に綺麗な状態に保ってくれていますがミシニ等餌を良く食べる生物の飼育環境ではフィルターを使用した飼育環境では通常であれば水質はどんどん酸性化して行きます。

これは生物ろ過が順調に行われている結果ですので良い事なのですが生物ろ過の副産物である硝酸塩が水中に蓄積される事で酸性化が進行します。

酸性化が進んだ飼育水ではミシニの皮膚を刺激しカメは陸地に避難しがちになります。

この事態の解決方法は水の交換とフィルターの定期的な洗浄で解決できます。

ミシニの飼育の場合は1週間に一度1/2程の水換えと月に一度はフィルターの洗浄を行い水質を維持しましょう!

他の個体と同居飼育 優劣が付いている為

これは複数匹を同居飼育している場合にみられるケースです。

この時は他の個体を追い回したり、噛みついて傷つけている個体がいないかま又そのような被害を受けている個体が居ないかを入念に観察します。

与えた餌を全個体がちゃんと食べているような状態ならひと先ずは大丈夫です。

餌を与えても陸地から降りてこないような個体やすぐに陸に上ってしまうような個体は一旦隔離し単独飼育に切り替えましょう。

個体間で優劣が付いてしまい他の個体を傷つけてしまうような時は同居飼育は諦めそれぞれを分けて飼育する事をお勧め致します。相性はそれぞれです。

個体の体調が悪い為

健康状態が悪く水中に潜っていられない可能性も考えられます。

手や足先が白くふやけたような状態になっていないか?

目や顔の周りが白くなっていないか?

力なく手足を伸ばしていないか?

といった健康状態の確認も行いましょう。これらの状態が見られたらすぐに隔離し対処を行いましょう。

手足や顔周辺の白いものは皮膚病の可能性があります。措置は1~2時間程乾燥させたのちに水に戻します。水温は28~30℃位高めにし餌をこまめに与えて体力の回復を行います。

手足を伸ばしてぐったりしている時は爬虫類を診察して貰える獣医さんの所にすぐに向かいましょう。

成熟したメスで産卵の可能性がある為

これは甲長が10㎝を超えたサイズでおよそ生後3年以上の個体に該当するケースです。

ミシニのメスは成熟した後に単独飼育をしていても無精卵を産み落とす事があります。

成熟し体内で卵が形成されると産卵の為、一時的に餌を食べなくなったり水槽内を世話しなく泳ぐようになったり、しきりに陸地に上がるように行動が変わる事があります。

通常の水槽環境ですと水槽内の水中に無精卵を産み落としてしまう事が多いのですが産卵後は普段通りの行動に戻りますので様子を見てあげて下さい。

最後に

ミシニが陸に上がったままの状態は何かしらのシグナルになっている事もあり個体毎に併せた注意深い観察と環境の見直し等が必要となります。

今回の記事を参考にして頂けますと幸いです。