レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の餌/コスパ&利便性から見た人気ランキング

leopard gecko
レオパードゲッコー

新しいペットとして人気の高いレオパードゲッコー(以下 レオパ)

今回はレオパの餌について飼い主さんへのコストパフォーマンスと利便性から見た餌についてランキング形式でご紹介致します。

それぞれの種類でメリットとデメリットも解説しますのでご参考頂けますと幸いです!

  1. 冷凍コオロギ
  2. 活デュビア&冷凍デュビア
  3. 人工飼料
  4. 活コオロギ
  5. ミルワーム(バードワーム)

レオパの餌 お勧めランキング第1位 冷凍コオロギ(☆☆☆☆✩星5つ)

コスパ&利便性から見たレオパの餌 栄えある第1位は冷凍コオロギです。

冷凍コオロギのメリット

冷凍コオロギの魅力は何といっても保存の容易さ(冷凍保存)

嗜好性の高さ(殆どの個体がすんなりと食べてくれる)

販売価格も活コオロギとほぼ同等(+通販で入手される時はクール便の送料)で入手が出来ます。

更に生きたコオロギをストックした際と比較してロス(コオロギ同士による共食い 死亡 逃亡)が無く使いきる事が出来る。

上記のようにメリットが多く、レオパの本来の食性である昆虫食も満たせてあげる事も出来るので現在ではレオパの1頭飼いの方から複数匹を飼うコレクターさん、年間で数十~数百頭を繁殖させているブリーダーさんまで幅広い層のレオパ飼育者さん達が冷凍コオロギを実際に利用されています。

冷凍コオロギの種類

冷凍コオロギには主に冷凍フタホシコオロギ(冷凍黒コオロギ)と冷凍イエコオロギの2種類があり、この2種類は国内の衛生的な環境で生産された国内生産物の流通が主流となります。

2種類の栄養的な違いにはそこまで大きな差はないので飼育しているレオパの好みに合わせて種類を選んであげて下さい。もしくは初めて冷凍コオロギを与える場合はそれまで与えていた餌が活コオロギだった場合は同じ種類の冷凍タイプを与えて見た方がすんなりと食べてくれる事が多いです。

近年の冷凍コオロギは消化のしにくい後ろ脚や脚の部分を取り除いてある加工がされているものが多い為、安心してレオパに与える事が出来るのも嬉しい所です。

また近年では東南アジア(主にタイ)から冷凍コオロギや冷凍昆虫が輸入され市販されているケースも見かけられます。冷凍フタホシや冷凍イエコをどうしても食べない個体等にはそれらを試す価値はあるかも知れませんのでご参考まで!

冷凍コオロギの与え方

与え方についてですがその日にレオパに与える分だけを解凍してから与えます。

解凍時間は時期によりますが10~数十分前後、室内で自然解凍をするか

30~40℃前後のぬるま湯で5~10分前後、湯銭して解凍をします。

与える前に指で触ってみてコオロギの芯の部分が柔らかくなって冷たさが伝わらなければ大丈夫です。(指で触れない方がいらっしゃったらすみません!そのような方は検温器(サーモガン)を解凍したコオロギに当てて室温と同等の温度が確認出来れば大丈夫です!)

コオロギが解凍出来ましたらピンセット等でつまんでレオパの口元に差し出してあげますと食べてくれますのでお試しください!

また、一度解凍してしまったコオロギは鮮度が落ちる為、再冷凍せずに処分しましょう。他にコオロギを食べてくれそうなペットに与えるか勿体ないですが可燃ごみへ出しましょう。

冷凍コオロギを与える際には必要に応じてカルシウムやビタミンといったサプリメントの添加も忘れずに行い、コオロギ等餌からでは不足しがちな栄養分の補助も行いましょう。

冷凍コオロギのデメリット

これはご家族がいらっしゃるご家庭で見受けられる事が多いのですが

冷凍庫に冷凍コオロギを入れて貰えない といったご家族に拒否されてしまうパターンです。

この件に関しての解決策はそれぞれあると思います。先ずは冷凍コオロギは汚いものでは無い事、衛生的な環境で生産され流通している事、近い将来に人間の食卓にも昆虫食が上がる可能性が十分ある選択肢が出来つつあるといった心理的、社会的なバイアスをご家族に取り除いて頂くよう説得を試みて頂く他ないと思います。

それでも無理、と拒絶されてしまった方は冷凍餌保存用の専用の冷凍庫の導入をご検討されてみても良いかと思われますのでご検討下さい。

レオパの餌 お勧めランキング第2位 活デュビア&冷凍デュビア(☆☆☆✩星4つ)

コスパ&利便性から見たレオパの餌 第2位は活デュビア&冷凍デュビアです。

活&冷凍デュビアのメリット

ここでは活&冷凍デュビアのメリットを解説致します。

活デュビアのメリットは活コオロギと比較して鳴かない、飛ばない、匂わない

といった昆虫を生きた状態でキープする部分での扱いの良さが大きいです。

特にデュビアは購入時でのカップのままの状態でも数週間は保管が可能(カップの中にある程度の餌や水分がある事が前提となります)といった部分もエサ切れや水分切れに極端に弱い部分を見せる活コオロギよりもはるかに優れています。

更にデュビアのメリットとして栄養価が高い点が上げられます。

餌昆虫の栄養価を分析したグラフからみても

高タンパク&ミネラル含有量がやや多く餌昆虫としての栄養価が優れています。

活デュビアに与えるエサを工夫すれば栄養を強化する事も可能ですし更にカロリーを抑えた状態での給餌も可能となります。

活デュビアはある程度の匹数での過密気味の状態でのストックにも強くコオロギのような共食い、死亡、逃亡といったロスを殆ど出さずにキープが出来るのも良い点です。

活デュビアはプラケースに紙製卵トレー(卵パック)を適度にカットしたものを入れて置くだけでキープが可能です(卵トレーはケース内で縦置きがお勧め)

適温は25~30℃前後(±5度前後は大丈夫です)

デュビアの餌は市販のデュビア専用フードやコオロギ用フードもしくは鶏のヒヨコ用フードやウズラ専用フードも高タンパクで栄養価が高くお勧めです。

水分補給は週に1~2度程、ニンジンやキャベツといった野菜やバナナ等果物

昆虫ゼリー等を与えて置けばOK!

冷凍デュビアのメリットとしては冷凍コオロギとほぼ同様です!

活&冷凍デュビアのデメリット

活&冷凍デュビアのデメリットについて 「サイズの制限が出来ない」

まずは活デュビアからですがこれは長期ストック(数カ月)しているとデュビアが成長してしまいレオパが食べられないサイズ(成虫)になってしまう事があげられます。

特に成虫のデュビアはサイズが約4~5㎝前後になり更に外皮が固くなる為ほとんどのレオパの成体でも好んで食べてくれません。

活デュビアをキープされている方はなるべく早めに使いきるようにしましょう。

もしくはデュビアは繁殖も容易な為、成虫になったデュビアは餌にせずそのまま自家繁殖させて次世代のデュビアを餌として利用する方法もあります。

冷凍デュビアに関しては冷凍コオロギと同様にご家族の許可を得て冷凍庫に入れさせて貰う交渉が必要なケースもありますので皆さん頑張って頂ければと思います。

デュビアのデメリットに関して最後にレオパの中には頑なにデュビアを受け付けない個体も一定数存在します(特に成長期を過ぎたアダルトサイズ)このような個体には諦めてコオロギ等他に嗜好性の良い餌を与えて頂く他はありません。

レオパの餌 お勧めランキング第3位 人工飼料(☆☆☆星3つ)

レオパの餌コスパ&利便性から見たランキング第3位は人工飼料です。

レオパ用人工飼料のメリット

人工飼料の圧倒的なメリットは虫の形状をしていない所では無いでしょうか?

レオパをペットとして迎えるにあたっての大きなハードルとなっている部分が飼育初心者の「エサ昆虫に対しての苦手意識」にあると思います。

「レオパは飼いたいけど餌の虫が苦手」「虫は生理的に無理」といった方も、もちろんいらっしゃいますよね。

そのような人に対しての解決策としてペットの飼料メーカーさんが開発され商品化されたアイテムが各メーカーさんが販売されている人工飼料になります。

このような便利な人工飼料のおかげでレオパを初めて飼育する方が日本に限らず世界中で増えて来ています。

人工飼料は与え方も簡単でキョーリン レオパゲルはゲル状に加工されているのでそのまま与える事が出来ます。

また同じくキョーリン レオパドライやGEXエキゾテラ レオパブレンド等はペレット状に加工されているので軽く湿らせばすぐに与える事が可能です。

これらは保存も容易で必要な時にすぐに与えられます。この利便性は旧来の爬虫類飼育者からすると革新的な発展をしています。

人工飼料の内容量と価格帯も餌昆虫とほぼ同等ですので総合的に見てもお勧め出来ます。

人工飼料のデメリット

人工飼料のデメリットに関してはレオパを人工飼料に餌付ける必要がある部分になります。

本来、昆虫類が主食のレオパですが人工飼料を割とすんなりと食べてくれる個体と頑なに食べてくれない個体が存在します。

比較的人工飼料に餌付きやすい個体は幼体~ヤングサイズのレオパが多いです。

この成長期で毎日与えた分だけ餌を受け付ける状態の個体は人工飼料に餌付きやすく他の餌(活or冷凍コオロギ等)からの移行が行い易いです。

では次に人工飼料を食べてくれない、人工飼料を拒絶する個体はどのような個体かと言いますと

1.生後2~3歳以上の成長期を過ぎた個体

2.飼育環境(主に飼育温度が低いケージ内温度が25℃以下のケース)により活性が若干低い状態

3.レオパの個体としての餌の好みの問題

上記の3点が主に上げられます。飼育環境に関してはケージ内温度の調整次第で人工飼料に対しての反応が変化する場合もありますが身体が成長しきった段階の個体やレオパ自身の好みに関わる部分では対処出来る方法は次のようになります。

人工飼料+コオロギパウダーで嗜好性を上げてみる

湿らせてふやかした人工飼料に市販のコオロギパウダー(コオロギ成分100%の物が良)をまぶしてから与えて反応を見てみましょう。コオロギパウダーの嗜好性は高くこの組み合わせでもどうしても食べてくれない時は飼い主さんサイドに妥協して頂いて冷凍コオロギもしくは活コオロギを与えて下さい。

初めてレオパを飼う方で人工飼料をメインに与えようと考えている方は購入時にその個体が人工飼料を食べているか?また他の餌(活餌、冷凍餌等)も併用しているか?といった部分の確認は必ず行うようにしましょう。

こちらの記事では初めてレオパを購入する時の注意点も解説してありますのでご参考下さい↓

初めてのレオパ飼育・購入時の注意点

レオパの餌 お勧めランキング第4位 活コオロギ(☆☆星2つ)

レオパの餌として従来の基本食として流通している餌が日本国内で養殖流通している活コオロギです。

活コオロギにはフタホシコオロギとヨーロッパイエコオロギの2種類が爬虫類等のエキゾチックペットの餌として販売されています。

活コオロギのメリットとしては抜群の嗜好性があり本来の餌に限りなく近い姿かたちと動きがレオパの居食欲をそそり喜んで食べているように見受けられます。

栄養価も問題なく活コオロギ+カルシウム ビタミンミネラルのサプリメントを与えていれば終生飼育と累代繁殖も可能です。

活コオロギをキープし続ける事が可能な方には全く問題のない優れた餌昆虫となります。

活コオロギのデメリット

活コオロギのデメリットは以下にあげられます。

  1. ストック中の匂い
  2. ストック中の鳴き声
  3. ストック中の共食い
  4. ストック中のロス
  5. ストックスペースの確保

活コオロギを生かしたまま維持をするのには大変な手間が掛かります。

コオロギ自体の飼育難易度はレオパよりも数段高く面倒な部分が多いです。

活コオロギの維持が難しく飼育を断念せざるを得ない方々もいらっしゃったと思います。

これらの手間が掛かる部分を削ぎ落して行った結果が冷凍コオロギであり昆虫を主原料とした人工飼料であるわけです。

活コオロギを維持できる時間とスペースがある方々に関しましては全く問題ありません。生き物飼育がそもそも好きで自然と飼育技術と飼育にリソースを避ける割合の高い方々は是非その技術の更なる向上をお願い致します。

レオパの餌 お勧めランキング第5位 ミルワーム(バードワーム)☆星1つ

ミルワーム(バードワーム)のメリット

レオパの餌としてのミルワームのメリットと致しましては高い嗜好性(好んで食べる個体が多い)とストックの容易さ(カップで維持が可能)入手のしやすさ等があげられます。

ミルワーム(バードワーム)のデメリット

デメリットとしてはミルワーム単体での栄養価が芳しくなく主食として与え続ける場合はミルワームに高タンパク且つ高カロリーな飼料(ヒヨコの餌等)を与えて栄養強化(+カルシウム強化)を行う必要がある為

またミルワームの幼虫が成長しさなぎから成虫になるとレオパが食べなくなる事が多い

これらを考慮した場合にレオパなどを複数頭飼育されている方がたまにおやつ程度で与える分に留めて置いた方が良いでしょう。

*レオパの大規模なブリーディング施設ではミルワームの大量生産を併設し主食としているケースもありますが家庭でのペットしての飼育とは根本的な構造や考慮している部分が異なりますので参考程度に留めておきましょう。

今回はレオパの餌についてコストパフォーマンスと利便性から考慮し解説させて頂きました。すこしでもレオパ飼育の参考になれましたらありがたいです。