メダカ飼育の雨対策 【夏編】

メダカの越冬 柿の葉 メダカ

ジメジメとした梅雨が明けると本格的な夏の訪れを迎えます。

屋外でのメダカの飼育容器も夏の間は水温の上昇以外にも注意の必要なポイントがあります。

それが今回解説させて頂く夏の雨(集中豪雨と台風)対策です。

  • 夏の温度対策について
  • 夏に注意!突然のゲリラ豪雨と集中豪雨
  • 夏から秋にかけての台風対策

夏の温度対策について

夏場のメダカ飼育においての最大の注意点が強烈な太陽光による水温上昇対策です。

特にメダカ容器が10ℓ未満と少ない容量の場合や黒い容器(NV-ボックスの黒タイプ)等は日差しの影響をダイレクトに受けやすくそのままの状態だと水温が上昇し過ぎてメダカが煮えてしまう事も多々あります。

健康なメダカであれば一時的には水温40℃前後まで耐えられる個体も中には居ますが高水温はメダカの体力を著しく消耗させ弱らせる原因にもなり、途中で死んでしまう個体(生後2歳前後の個体に多く見られます。)も当然出て来ますので高水温対策は必須です。

対策として100円ショップ等で販売されている簾(すだれ)を使用して飼育容器を半分程多い日陰を作り、直射日光が水面に当たる部分を調整します。

簾で飼育容器を覆う際に容器全体を覆ってしまうと風による水面の動きが少なくなり空気が淀む事でメダカの調子が悪くなったりする場合もあります。
簾を使う際は斜めに立て掛けたり、飼育容器から20~50㎝程浮かした状態で使用する等の工夫を施した方が良い結果が得られやすいです。

夏に注意!突然のゲリラ豪雨と集中豪雨

近年では気候変動の影響により夏場にゲリラ豪雨と集中豪雨が発生しやすくなってます。

共に短時間で大量の降雨量となりメダカの飼育容器に大量の雨水が流入すると大きな水質変化を与えてしまいます。

特にグリーンウォーターでの飼育水と雨水の水質は変化が大きくなりメダカに与える影響も大きなダメージになります。

このダメージを最小限に抑える為にはやはり雨水の飼育容器への流入を防ぐ事が一番安全な方法です。

この為、メダカ飼育者の方々は日々の天気の動向は常にチェックを怠らないよう心掛けて頂く事をお勧め致します。

屋外でメダカを飼育する事により天気や気候の移り変わりにも興味関心が向くと視野も広がります。

メダカの飼育をきっかけに気候変動などの自然をより深く知る、些細な事から未来への次世代の方たちへ向けた配慮が出来るような暮らしを考えて行きたいですね。

話が少々脱線しましたが対策として夏場は雨が降り始めたらフタをして雨を防ぎます。雨が止んだら晴れて陽が差す前にフタを外しましょう。

これは晴れた日中にフタをしてしまうと熱がこもって水温上昇を招いてしまう為です。

夏場のゲリラ豪雨は予測が難しく中々対処が難しい部分でもありますが在宅中のご家族の方々がいらっしゃれば皆さんで対処頂ければと思います。

それでも難しい場合は春先からのメダカに毎日しっかりと餌を与え、適度な水換えを行う習慣を行い水質変化に適応力のある体力のあるメダカに育てて置く事で雨や水質変化に耐えられる状態を整えておくこともひとつの手段です。

基本に忠実な飼育管理を行う事でメダカ本来の環境適応力を最大限に引き伸ばした状態です。

本来メダカの耐えられる変化の幅は広く柔軟です。

*但しこの方法はメダカの品種や血統、育成環境によって大きく結果が変わる事もあり見極めが難しい部分もありメダカ飼育の上級者向けの方法論となります。

夏から秋にかけての台風対策

南北に長い日本列島、特に九州から本州は夏から秋に掛けての台風が上陸し易い季節でもあり、また気候変動に伴い発生する台風の勢力も強くなる傾向にあります。

屋外でのメダカ飼育者さんはこの事態にも対処を行っていく必要があります。

基本的な対策としてはまず雨水の飼育容器への流入を防ぐ為のフタをすることはもちろんの事、強風でフタを飛ばされないよに重しで固定をする事も必要です。

また大型で強い台風の場合は5ℓ前後のタッパー容器などのメダカの稚魚や針子の育成容器などを容器ごとすっ飛ばしてしまう事もあります。

台風の勢力や被害予測等の事前情報を調べ被害が大きくなりそうな時は小型容器等は事前に室内に取り込むか風の影響を受けない壁側等に避難させる必要もあります。

集中豪雨や台風などではフタをしていても想像以上の雨水が流入します。容器が溢れないようサイドに水が抜けるように穴を空けて水をオーバーフロー出来る準備も行いましょう。

夏は気温の上昇と共にメダカの活動も活性化されます。大気の動きも活発になり雨雲の発生も起こりやすく一度に降る雨の量も大量に降り注ぎます。

メダカと共に気候の変化にも対応できるような生活を心がけて行きたいですね。