マルメタピオカガエルことバジェットガエルは飼育のしやすさからペットとして人気の高いカエルです。
そのような人気のバジェットガエルですがオタマジャクシでの販売が行われている事もあります。
バジェットガエルをオタマジャクシからカエルへと成長させるにはちょっとしたコツがあります。
このコツを覚えておいて頂くとバジェットガエルの成長を無事に見守り続ける事が可能となりますよ!
今回はバジェットガエルのオタマジャクシからの飼育方法を解説させて頂きます。
Contents
バジェットガエル オタマジャクシの飼育環境
バジェットガエルのオタマジャクシは基本的にはプラケースや水槽等の水を入れられる容器で飼育します。
オタマジャクシからカエルへと成長後もバジェットガエルは水中で生活する為、あらかじめ余裕を持ったサイズでの容器で飼育を始めましょう。
お勧めのプラケースのサイズはニッソー プラケース中 スズキ 飼育容器 中 プラケースといったものが扱いやすい大きさです。
バジェットガエル オタマジャクシの水温
バジェットガエルのオタマジャクシの飼育水温は25~28℃前後がベストです。
保温が必要な時は熱帯魚用のオートヒーターや飼育容器の外側から温めるピタリ適温といったパネルヒーターを使用し保温を行って下さい。
バジェットガエル オタマジャクシのエサ
バジェットガエルのオタマジャクシのエサは基本的には冷凍赤虫だけで十分です。
食欲旺盛なオタマジャクシには1日に2~3回程、冷凍赤虫を与えるとみるみるうちに成長していきます。
また冷凍赤虫の他にもエサ用として販売されているメダカやアカヒレといった小魚も与えると食べますので与えて見たい方は試してみて頂くと良いでしょう。
バジェットガエル オタマジャクシの水換え
バジェットガエルのオタマジャクシは良く食べてすぐに水を汚します。
オタマジャクシの期間は毎日水を換えた方が状態良く飼育が出来ます。
水換えのポイントはカルキ抜きを使用する事と水温変化に気を付ける事です。
オタマジャクシ用の飼育水は水道水に中和剤を使用しカルキ抜きを行ってから使用します。
また水換えの時の新しい水の水温は古い水と同じ水温になるよう調整してあげて下さい。
急な水温差はバジェットガエルのオタマジャクシの転覆や消化不良の原因となります。
また水が汚れ過ぎてもバジェットガエルのオタマジャクシが浮いたりお腹にガスが溜まる原因にも繋がるのでこまめな水換えは必須です!
バジェットガエル オタマジャクシの変態
バジェットガエルのオタマジャクシは早ければ数週間~約1ヵ月程でオタマジャクシからカエルへと変態します。
販売されているバジェットガエルのオタマジャクシはある程度成長していて変態直前の状態の個体も良く見かけます。
順調に成長をしているバジェットガエルのオタマジャクシはまず後足が生えて来ます。
そこから数日が経過すると今度は前足が生えて来ます。
普通のカエルではこの前足が生えて来る段階でエサを食べなくなり一気に上陸の段階に移るのですが、水中での生活がメインのバジェットガエルのオタマジャクシは前足が生えている状態でも暫くの間は冷凍赤虫などのエサをバクバクと食べ続けます。
バジェットガエルのオタマジャクシは後足が生え、前足も生えた状態なりカエルに尻尾が付いているような状態になってもエサを食べ続けて行きますがその状態もずっとは続きません。
次にバジェットガエルのオタマジャクシはだんだんと尻尾が縮み身近くなっていきます。
この尻尾が縮む現象はアトポーシスといって細胞が自ら死んでいく現象です。
この変化を経る事でオタマジャクシから立派なカエルへと成長を遂げる事となります!めでたしめでたし
と言いたい所ですがバジェットガエルのオタマジャクシからカエルへと成長していくこの時期が最もバジェットガエルのオタマジャクシ飼育において失敗しやすいポイントとなります。
バジェットガエルのオタマジャクシは変態するときに溺れる
バジェットガエルはカエルの状態で水中生活を行う種類ですがアフリカツメガエルやピパピパといった完全水棲のカエル達とも若干異なった生態を持っています。
バジェットガエルは完全に水中生活仕様の生態というよりかは少し深めの水中での生活にも適応出来ているような感じの生態を持っています。
これはバジェットガエルの原産地である南米のボリビア、パラグアイ、アルゼンチンといった地域でのグランチャコという特殊な気候が影響しています。
このような気候は雨季と乾季の降雨量の差が大きく、雨季はまとまった雨が降り、乾季には乾燥します。
普段は水中で生活しているバジェットガエルも自然環境では乾季は泥と皮膚から膜を出して繭を作り休眠を行います。
そして乾季から雨季へと季節が変わるとバジェットガエルの生息環境も水位が増して水中生活に戻ります。
バジェットガエルの繁殖もこの乾季から雨季へと変わるタイミングで行われます。
この限られた雨季の間に一気にカエルになるためにオタマジャクシは急成長を行う訳です。
この過程はバジェット以外でのカエルも辿る王道のサイクルの一つです。
バジェットガエル オタマジャクシからカエルになる途中は溺死しやすい!
このオタマジャクシからカエルへと成長する段階がどのカエルでも最も溺死する可能性が高い瞬間でもあります。
オタマジャクシは泳ぐ為に水中に特化した形をしているので呼吸の時に簡単に水面まで行き息継ぎが出来ます。
そこに手や足が生えてくると今度は陸上または半水中などでも活動が出来るような使用になってきます。
この時はまだ尻尾があるので水中での動きもまだ多少は機敏に動けます。
問題は次の段階です!
アトポーシスによりオタマジャクシの尻尾は日に日に短く縮んで行きます。
すると水中で機敏に出来ていた動きに制限が掛かってきます。
未だ手足の使い方と泳ぎ方、呼吸のコツも掴めてない半オタマジャクシ半ガエルのバジェットはオタマの時は大丈夫だった水深に対応が出来ずに溺れてしまう事に繋がりやすくなってしまうのです。
バジェットガエル オタマジャクシの前足が生えたら水深はすごく浅くする!
自然の状態では変態が始まったバジェットオタマは水深が浅く呼吸がしやすい場所を探す事が出来ます。
水槽やプラケースでのバジェットオタマを飼う時もそのような浅瀬や水草などを浮かべてバジェットの変態をサポートしてあげる準備が必要となって来る訳ですね。
最も簡単な方法としてはバジェットオタマの前足が生えてきた段階でプラケースの水深を2~3㎝位にしてあげる事です。
出来る限りカエルになり始めてる時期は水深を浅くし、バジェットの溺死事故を減らしましょう!
無事にこの危険な時期を乗り越えればバジェットガエルのオタマジャクシの飼育は成功と言えるでしょう!
次はカエルになったバジェットの飼育方法へと移りましょう!
最近のコメント