【初心者向け】アベニーパファーの混泳 混泳可能な種類とNGな種類の特徴を解説

熱帯魚

熱帯魚を始めて飼育する方にとても人気の高いアベニーパファー

淡水で飼育可能なフグの仲間でさらに世界最小という特徴を持つ可愛くてちょっと変わった魚です。

今回はアベニーパファーと一緒に飼える魚やエビの紹介と混泳出来ない種類の特徴を合わせて解説させて頂きます。

はじめにアベニーパファーの特徴について

アベニーパファーはインド原産の淡水フグの仲間です。

全長は成長しても3㎝と小さく豆粒サイズのとてもちいさなフグの仲間です。

アベニーパファーの寿命は飼育下では3年前後が平均です。長生きする個体は5年前後生きた例もあります。

アベニーパファーはフグの仲間なので食性は動物食です。小さな生きた水棲の昆虫や甲殻類、プランクトンといった動物質の生き物をその大きな目で探し食べます。

アベニーパファーの混泳での注意点として目が良くて動物食である部分が一番大事なポイントとなります。
アベニーパファーの性質から齧られてしまうような一部の魚や極小さなエビ等はアベニーとの混泳には向きません。

アベニーパファーと色々な種類の熱帯魚を混泳させてしまうとアベニーに齧られてしまったりする恐れがあります。

次はアベニーパファーと比較的混泳が成功しやすい種類をご紹介させて頂きます。

アベニーパファーと混泳がしやすい魚

アベニーパファーを混泳させる時に最も大事なポイントはアベニーパファーに攻撃されない素早さとアベニーパファーの餌をすぐに食べてしまわない種類となります。

アベニーとの混泳OK!コケ取りにオトシンクルス

オトシンクルスはガラス面に生える茶ゴケや緑のコケを食べてくれるクリーナーフィッシュとしてアベニーパファーの混泳相手に向いている種類です。

オトシンクルスは水質や水温といった飼育条件もアベニーパファーと同じ条件で飼育する事が出来ます。

オトシン ネグロと呼ばれる種類もアベニーパファーと混泳可能な種類です。

オトシン類はアベニーパファーの餌の食べ残しも食べてくれたりと色々と重宝出来る存在です。

アベニーとの混泳OK! 餌の食べ残しを処理してくれるコリドラス

コリドラスは小型のナマズの仲間です。

種類がとても多くアベニーパファーとの混泳も比較的問題なく出来る事が多い種類です。

良く選ばれる種類としては

コリドラス ピグミー
コリドラス ハステータス
コリドラス ハブロスス
コリドラス パンダ
コリドラス ステルバイ
コリドラス アドルフォイ
コリドラス アエネウス(赤コリ 白コリ)
コリドラス パレアタス

上記の種類がアベニーパファーの混泳相手として良く選ばれる種類です。

コリドラスはアベニーパファーに与えた赤虫等の残りを綺麗に食べてくれるのでとても重宝されます。

また種類が多いので飼育者さんの好みの種類を選べる楽しさもあります。

注意点としてはコリドラスは結構動きがゆったりとしている部分があります。

アベニーパファーとの混泳の際は餌切れなどで空腹状態になったアベニーがコリドラスの背ビレや尾ビレを齧ってしまう可能性が稀にありますので注意が必要です。

対策としてはアベニーパファーとコリドラスに常に餌を十分に与えて置く事で回避が可能です。

アベニーと混泳OK! 残り餌掃除にも最適 クーリーローチ

クーリーローチは熱帯性のドジョウの仲間です。オレンジと黒のシマシマが可愛いドジョウになります。

クーリーローチもコリドラスと同様にアベニーパファーの残り餌を食べてくれる便利な存在です。

また動きが機敏な所も特徴でアベニーパファーに齧られそうになってもすぐに逃げられるフットワークの軽さも混泳相手としての特性があります。

水質、水温共にクーリーローチとアベニーは同じ条件で飼育できるのでお勧めです。

クーリーローチは飛び出しによる事故が多い種類です。
水槽には必ずフタをして隙間を塞ぐか水位を下げて飛び出し事故を防ぎましょう。

アベニーと混泳OK!水槽内の藻類を食べる ヤマトヌマエビ

ヤマトヌマエビはアベニーパファーとの混泳が成功しやすいエビです。

ヤマトヌマエビは淡水エビとして販売されている種類の中では比較的身体が大きい為、アベニーパファーが餌としてみなさない事が多く一緒に飼っていても問題が起こらない事の多いエビです。

更にヤマトヌマエビは水槽内に発生する、茶色や緑の藻類や糸状のコケを食べてくれます。

アベニーパファーの餌の残りも食べてくれるため良い混泳相手になってくれる事が多いです。

アベニーとの混泳に向かない種類

ここからはアベニーパファーとの混泳が難しい種類の紹介を行います。

アベニーパファーが齧ってしまう恐れがあるのは動きの遅いヒレの長い魚が典型的です。

アベニーとの混泳NG!ヒレの長い品種改良された魚

ベタのオス
グッピーのオス
ピンポンパールなど金魚全般
エンゼルフィッシュ
メダカ

上記の種類や品種は人工的に品種改良がされてヒレが長く伸びる特徴があり、動きがゆったりとしています。

これらの種類の魚はアベニーパファーにとってはとても齧りやすい特徴となってしまうので一緒に飼う事は出来ません。

次にあげる種類はアベニーパファーを食べてしまう可能性がある種類です。

アベニーとの混泳NG!アベニーを食べてしまう可能性のある生き物

アロワナなど古代魚、大型魚
ミドリフグなど他の種類の淡水フグ、汽水フグ
ウーパールーパーやイモリなどの両生類
ザリガニやカニ等ハサミを持つ甲殻類
カブトニオイガメやミシシッピニオイガメなど水棲カメ

これらの種類の生き物はアベニーを食べる可能性が高いので一緒には飼えません。

それぞれを別の水槽で飼育し楽しむ事をお勧め致します。

では次にアベニーが食べてしまう可能性の高い種類で混泳が出来ない種類を上げておきます。

アベニーとの混泳NG!アベニーが食べてしまう可能性の高い生き物

ミナミヌマエビ
レッドチェリーシュリンプなどのチェリーシュリンプ
レッドビーシュリンプ

これらの小型のシュリンプは空腹状態になったアベニーが襲って食べてしまう可能性が高い種類です。

アベニーにエサをこまめに与えて空腹にならないようにしたり、水槽を大きくし水草をふんだんに使用して隠れる部分を沢山作るといった工夫を行えばこれら小型のシュリンプとアベニーの混泳も出来ない事は無いと言えます。

アベニーとの混泳NG!動きの速い熱帯魚

最後にアベニーとの混泳で相性があまり良くない種類がテトラ系の熱帯魚やプラティ、ソードテール、ネオンドワーフレインボーといった良く泳ぐ、いわゆるカラフルな一般的な熱帯魚の仲間です。

これらの熱帯魚は動きが活発です。アベニーに与えた餌も食べてしまう事も多く結果としてアベニーが痩せやすくなってしまう原因にも繋がり易いです。

一般的な熱帯魚よりもゆったりと独特な動きや泳ぎを見せるアベニーパファーを長生きさせるにはこれらの活発な熱帯魚との混泳を成功させるには餌の与え方や量に細心の注意が必要です。

上級者の中にはこれらの混泳も長期間続けている方も居るので経験値を積んで頂いてから試される事をお勧め致します。

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