ミナミヌマエビを飼い始めた直後や飼育していると体色が白くなってきたり赤く変色してきたりといった現象に遭遇する事があります。
ミナミヌマエビの健康状態は体色の変化や動き方で判断できる事がおおく、そのわずかな異変にいち早く気付く事でその後のミナミヌマエビの生存率が変わります。
今回はミナミヌマエビが調子の悪い時に見られる変化の原因と対策について解説させて頂きます。
それでは解説に行きましょう!\(^o^)/
Contents
ミナミヌマエビの不調のサイン
ミナミヌマエビは基本的には丈夫でてとも飼育がしやすいエビです。
ただ状況によっては本来は透明感のある褐色緑に近い体色が白く濁るように変色しやがて赤くなり始め翌日には茹で上がるような状態で横たわり、星になってしまう事もあります。
とくに飼育開始直後の水質が安定していない飼育状況などでおこりやすくミナミヌマエビ初心者の方は注意が必要です。
ミナミヌマエビの導入は飼育環境が整ってからがお勧め!
初心者の方は飼育設備と生体の購入を同時に行ってしまう方も多いですね。
今飼いたい気持ち、わかります!今日連れて帰りたいですもんね!
ただ、出来ればはやる気持ちを一旦グッと抑えて頂いてまずはミナミヌマエビを受け入れられる飼育環境を整えてからお迎えして頂けると不慮の事故を防げます。
▼ミナミヌマエビの飼育と繁殖についてはこちらの記事もご参照ください!基本事項が解ります!
時間の経過が水槽や容器内の環境をゆっくりと整えてくれる為です。
ミナミヌマエビが赤くなる
ミナミヌマエビが赤くなる原因は主に水温と水質に原因があります。
特にこの赤くなるといった反応はミナミヌマエビの体の細胞が死んでしまっている状態ですのでこの状態は極めて危険信号です。
まずはミナミヌマエビが赤くなる前に原因を改善して行きましょう!
赤くなる原因 水温が急激に上がった
ミナミヌマエビは基本的には水温の適応範囲の広いエビです。(水温約5℃~30℃前後まで適応可能)
ただ水温の急激な変化に対してはとても敏感です。
特に水温の急な上昇には弱く、ミナミヌマエビの状態を崩す原因となります。
この急な水温上昇が起きやすいケースはミナミヌマエビの購入後に自宅まで持ち帰るまでや通販で購入後による輸送中の水温上昇や季節の変化、春から夏にかけての時期など、後は真夏の高温期の水温の急上昇には十分な注意が必要です。
赤くなる原因 水質が悪くなった
ミナミヌマエビはエビの仲間ではヤマトヌマエビよりも水質面での順応性も高いのである程度の汚れにも適応できる強さがあります。
ただ、ショップに入荷後間もないミナミヌマエビを購入してしまうと輸送の変化や水質の変化でぱっと見は元気そうでもそれなりの変化に対するダメージを蓄積している事も多くこのような状態の時は少しの水質の悪化でも状態が悪くなることも多いです。
対策としてはミナミヌマエビを購入する時はその個体がいつ頃入荷した個体かを確認すると良いです。
入荷後できれば2週間~1ヵ月以上経過している個体なら概ね問題無いでしょう。
ミナミヌマエビが白くなる
ミナミヌマエビの体色が白い、背中が白い、胴体が白い、といった体色の部分的な白化による変色も比較的良く見られます。
この白くなる原因も水温の上昇や水質の悪化などでミナミヌマエビがストレスを受け続けると起こります。
ミナミヌマエビが白くなってきたら
ミナミヌマエビの白くなる原因として水温や水質が適切でない事が多いのでまずは1/3程の水換えを行い様子を見ます。
少量ずつ水換えを行い水質を改善すると共に水温も高すぎないか確認を行いましょう。
ミナミヌマエビの白くなった時は不調の前兆です。
白い部分が少ないほど回復できる可能性が高くなります。
早めの対処で復活できる可能性も十分ありますので頑張って水質の改善に努めましょう!
またミナミヌマエビが白くなる時は複数匹を飼育していると1匹だけ白くなったりすることも良くある事です。
これは個体の健康状態の差によってみられたりもします。
そのような時はまずは水換えを行ったり、バクテリア剤を添加したりと水質の改善を図りましょう。
個体の健康上による場合の白化と特段問題が無さそうな状態の個体でもまれに白化が見られることがあります。
このような場合はウイルス性の疾患の可能性もあり明確な治療が出来ないのが難しい所でもあります。ただ、このような時は体は部分的に白いが元気で良く動いている事もあるので経過を追っていくしかありません。
ミナミヌマエビの購入時の状態でその後の飼育難易度が変わります!
ここまでミナミヌマエビの体色の変化による状態について解説してきました。
実は飼育環境に馴染んだ個体や自宅などで自家繁殖したミナミヌマエビがこのような状態不良になってしまう事は余程の水質悪化や水温上昇が起こらない限り滅多に起こる事が無いほど本来は丈夫なエビなのです。
大半のミナミヌマエビに見られる不調は販売されているミナミヌマエビの状態(コンディション)によって左右されます。
ミナミヌマエビの流通の流れ
熱帯魚ショップやホームセンターの観賞魚コーナーやネットショップの専門ショップ等のほとんどは野外で採集されたミナミヌマエビを専門の業者から仕入れてから販売しています。
この時の流れを見て見ると
河川にいるミナミヌマエビを採集⇒採集業者のストック施設⇒卸問屋でのストック⇒各専門ショップでのストックと販売⇒飼育者の水槽
上記の流通と販売までの流れを見ると合計で4回も環境の変化がミナミヌマエビに起こっている訳です。
更に輸送による変化と水質や水温の変化も場所の移動に伴うのでこの流れを経て専門ショップの店頭で販売されているミナミヌマエビ達は見た目は大丈夫そうでも見えないダメージを相当に追ってしまっている事が解ると思います。
ショップでの状態がその後を左右する!
ですのでミナミヌマエビを購入される時はもし可能なら「販売中のミナミヌマエビがいつ入荷した個体なのか?」といった入荷時期の確認を行って頂き、輸送によるダメージが解消された頃合い(入荷後2週間~1カ月前後経過していれば大丈夫でしょう)を確認されてからの購入をお勧め致します。
ミナミヌマエビはとても人気が高く良く売れるエビでもあります。
販売ショップの中には入荷後すぐに売り切れてしまうような事も良くあるので落ち着くまで待っているといつまでも購入できないといった事もあり得ます。
そのような時は販売ショップさんにミナミヌマエビの状態の確認を入念に行ってからの購入をお勧め致します。
ミナミヌマエビの健康と体調 体色の変化でわかる不調の原因と対策
今回はミナミヌマエビの体の色の変化でわかる状態の見極め方について解説させて頂きました。
ショップでの購入する時の確認を徹底して頂く事で今回のような飼育開始当初で起こりやすいトラブルは未然に防ぐことも十分可能です。
状態の落ち着いたミナミヌマエビはとても丈夫なエビです。
今回の記事が少しでもミナミヌマエビ飼育に失敗してしまっている方の参考になれば幸いです。
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