アベニーパファーはインド原産の淡水フグの仲間で【世界最小のフグ】としても知られています。
小さくてとてもカワイイ見た目とコミカルな動きは見ていてとても楽しく癒されます。
今回はアベニーパファーの飼育方法と餌の種類や寿命、気になる他の魚との混泳や病気についても解説させて頂きます。
Contents
アベニーパファーの特徴
アベニーパファーはフグの仲間では珍しく完全な淡水で一生を過ごします。
その為、アベニーパファーは「淡水フグ」の仲間として熱帯魚専門店等で販売されています。
アベニーパファーはそんなフグのイメージを180度転換してしまうような可愛さと親しみやすさがありそこがペットとしての大きな魅力になっています。
アベニーパファーの大きさとオス・メスの見分け方
アベニーパファーは成長しても2.5~3㎝程の小さな種類です。
この小ささがアベニーパファーの最大の魅力でもありますね!
オスとメスの見分け方ですがアベニーパファーの体の模様と柄である程度の判別が可能です。
1~2㎝位の成熟していない状態ではアベニーパファーはメスの特徴を持っています。
2cmを超えて来る頃になるとオスのアベニーパファーに変化が出て来ます。
オスの特徴として目の後ろに細い線(シワ状)が1本~数本入る)更にあご下からお腹の方にかけて黒いラインが見られるようになる。といった特徴が出て来ます。
また成熟後はオスの方がメスよりも体全体の黄色い発色が目立つ傾向にあります。
アベニーパファーのオスとメスの判別は慣れないと難しい部分もあります。
またアベニーパファーが繁殖適齢期にならないと判別が出来ない所も雌雄判別に混乱を招いている原因にもなっています。
アベニーパファーの販売されている時の大きさや実際の飼育年数によっては比較的判別がしやすい個体もいますので良く観察してみましょう。
アベニーパファーの寿命
アベニーパファーの水槽内での平均寿命は約3年程となります。
飼育環境が安定し個体の健康状態が良好なら更に長生きさせる事も十分可能だと思います。
飼育方法を理解する事でより長くアベニーパファーとの生活が楽しめます!
アベニーパファーに適した水温と水質
アベニーパファーは熱帯魚の仲間です。更に熱帯魚の仲間の中でも比較的高めの水温を維持した方が病気の心配も少なく実際の飼育状態も良く飼えます。
水質への適応範囲の幅も広くゆるやかな水質変化には適応できる順応性も持っています。
アベニーパファーに適した水温 26~28℃± |
アベニーパファーに適した水質 弱酸性~弱アルカリ性(PH6.5~7.8前後) |
アベニーパファーの購入方法
アベニーパファーは熱帯魚の専門店やホームセンターの観賞魚コーナーなどでは実際に個体を見て選ぶ事が出来るので状態を事前に確認しやすいメリットがありお勧めです。
近くにそのようなお店が無い場合や売ってない時はネットショップ等を利用した通販での購入も可能です。
アベニーパファーの値段はショップや入荷時期にも寄りますが1匹¥400~¥800-前後で販売されている事が多いです。
お迎え後にアベニーが餌を食べない原因の多くはショップで与えていた餌と違う種類を与えるといった事から起こりやすいです。
購入後、自宅の水槽に慣れるまではショップで与えていた物と同じ餌を与えてアベニーを徐々に慣らして行くと上手く行きやすいです。
アベニーパファーの飼育に必要な水槽やヒーター、フィルター等の飼育器具
アベニーパファーに必要な水槽の大きさは「アベニーを何匹飼うか?」によっても変化してきます。
ただ、水槽の大きさは小さいものよりもサイズに余裕を持った大きいサイズの方が長い目で見た時に水質の安定感が出て来るので飼育管理が楽に行えます。
アベニーパファーは結構広範囲を泳ぐ魚です、更に餌を良く食べ水も汚しやすいので小さな水槽(20㎝以下)や少ない水量だと水質を綺麗な状態に保つのが少し難しくなります。
可能であれば水量が20リットル以上の容量の水槽を用意して頂くと飼育のしやすさが違ってきます。
水槽の大きさと飼育可能な匹数の目安
このタイプの水槽でしたら約3~10匹くらいまでは飼育可能なキャパがあります。(多頭飼いもしやすいサイズです)
更に飼育を始めるとアベニー以外にも他の魚やエビといった混泳が可能な種類も一緒に飼育したくなる衝動に駆られる方が多いのでこれくらいの水槽サイズに余裕を持っておくと楽しみの幅が広がります!
もちろん飼育者の判断でこのサイズよりも大きいサイズや小さいサイズでの水槽を使用する事は可能です。
ろ過装置(フィルター)の選び方
アベニーパファーの飼育で使用するフィルターは今回お勧めする30㎝水槽の場合は外掛け式フィルターの使用が設置も簡単で使用しやすいです。
実際に使用する水槽のサイズにあわせて使うフィルターの種類は他にも選べます。
水槽サイズが60㎝以上の場合は上部式フィルターや外部式フィルターが使用できます。
水槽サイズが30㎝以下の場合はエアーポンプと併用するタイプのスポンジフィルターも使用する事も出来ます。
この時に水槽内に酸素の供給も行われているのでエアーポンプによる「ブクブク」はフィルターの使用時には無くても大丈夫です。
保温用に使う 熱帯魚用ヒーター
アベニーパファーは熱帯魚の仲間です。
アベニーに適した水温(26~28℃)が保てるように水槽の容量にあったワット数のヒーターを使用しましょう。
アベニー飼育時に比較的発生しやすい白点病や口腐れ病と言った病気の治療の際には水温を一時的に29℃位まで上昇させた方が治癒が早くなりやすいので可能なら温度調整が可能なヒーターの導入をお勧め致します。
観賞効果を高くし水槽内を見やすくするLEDライト
LEDライトの設置と使用を行う事で水槽内を明るくしアベニーパファーがより綺麗に映えるようになります。
LEDライトや照明は水草の育成にも必要ですので水槽サイズに合った物を設置しましょう。
中和剤(カルキ抜き)、バクテリア剤
中和剤は水道水に含まれるカルキ(塩素)などを中和し無害化させる事でアベニーパファーに安全な状態にします。
バクテリア剤は水槽セット初期やフィルターの清掃後など水槽内の水の汚れを分解するろ過バクテリアが少ない状態の時に使用する事で効果を発揮します。
この2種類はアベニーパファーの水作りに欠かせないアイテムとなります。
床材(底床)、水草、流木などの装飾品
アベニーパファーの水槽に入れる床材は水質安定効果の高いソイルの使用やろかジャリもお勧めです。
水草は育成の容易で隠れ家やシェルターにもなるウィローモスやマツモ、アヌビアスナナ、ミクロソリウムといった種類の使用をお勧めします。
Co2を添加した本格的な水草水槽での飼育もアベニーパファーは可能ですが他に熱帯魚が居る時は組み合わせに注意が必要です。
流木や石などはあまりたくさん入れずに立体的に組み合わせてレイアウトするとアベニーが泳ぎやすくなります。
予め設置を行う事で飼育用品の試運転とアベニーの受け入れ準備を整えて置きましょう。
アベニーパファーの餌
基本的に好む餌としては冷凍赤虫、イトミミズ、活ミジンコ、ブラインシュリンプ、クリル等があります。
アベニーパファーは餌の好みが個体によって激しくて餌に関してはちょっとクセの強い魚です!
飼育者さんが与えたい餌の種類(保存の便利な人工飼料や乾燥餌)と
アベニーパファーが食べたい種類の餌(活きたミジンコ、赤虫、イトミミズなど)とのズレから起こる事がほとんどです。
この問題の解決方法は飼育者さん側がアベニーパファーの習性を理解していくことで歩み寄ることが出来ますので頑張りましょう!
▼アベニーパファーの餌に関しての詳細記事もありますのでご参照ください!
アベニーパファーの病気
アベニーパファーは飼育開始直後や水換えなどの水温や水質の変化から病気になる事があります。
良く見られる症状は以下の種類です。
白点病 | 水温を28℃~30℃に設定しヒコサンZやアグテンといった治療薬を入れて治療、約2週間前後で治ります |
口腐れ病 | 白点病と同様の対処法で様子を見ます |
転覆病 | 消化不良などが原因、明確な治療法がありません。 |
アベニーパファーの病気は早期発見、早期治療がその後の生存確率を左右します。
病気の前の兆候として「多頭飼育をしていて他の個体にいじめられている個体」、「動かずに底でじっとしている」、「元気が無い」といった普段と様子がちがう動きが見られたらその時点で水温と水質の確認を行いましょう。
次に水温を上げて薬浴又は塩浴を行い様子を見て状態が落ち着くのを待ちましょう。
アベニーパファーの異変にどれだけ早く対処が出来るかが大事ですので普段の観察は良く行いましょう。
アベニーパファーの混泳
アベニーパファーは種類を選べば混泳も可能です。
▼混泳が成功しやすい種類は以下の種類です
オトシンクルス、オトシンクルスネグロ コケの掃除や掃除屋として |
コリドラス パンダ、コリドラス ピグミー等コリドラスの仲間 残り餌の掃除屋として |
クーリーローチ、ドジョウ 残り餌の掃除屋として |
ヤマトヌマエビ コケの掃除と藻類除去として |
お腹を空かせたアベニーは混泳中の魚やエビを齧ってしまう恐れがあるからです。
もちろんアベニー同士の混泳、多頭飼育時にも起こりますのでエサは常に十分な量を与えて置きましょう!
▼アベニーパファーと混泳可能な種類と出来ない種類の詳細はこちらの記事をご参照ください!
アベニーパファーの飼育についてのまとめ
今回はアベニーパファーの飼育についての要点をまとめて解説させて頂きました。
実際にアベニーパファーを飼育すると色々と疑問に思う事や分からない部分も出てくると思います。
別の記事でもアベニーパファーの飼育での細かい注意点なども解説させて頂きますのでお時間ある時に参考にして頂けると幸いです。
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