アベニーパファーを始めて飼育される方で良くある質問が「アベニーパファーが餌を食べない」といった餌に関する悩みが多く見れらます。
今回はアベニーパファーが餌を食べない原因と理由について紹介し具体的な解決策も併せて解説させて頂きます。
Contents
アベニーパファーが餌を食べない原因
まずはアベニーパファーにとって最も大切な飼育環境と水質といった周辺環境から見て行きましょう。
水温が低くて餌を食べない
アベニーパファーはインドが原産の熱帯魚の仲間です。
この為、水温を一定の温度約26~28℃前後に保ち飼育を行う必要があります。
特に熱帯魚用のヒーターを使用しようしない季節の場合に水温が低い状態20℃代前半(20~24℃)位だとアベニーパファーの活性が下がり冷凍赤虫などのアベニーパファーが好む餌でも食べない状況が起こります。
水温が低い時(25℃以下)は熱帯魚用のヒーターを使い水温設定を26~28℃程に保つよう設定を行いましょう。
アベニーパファーの飼育開始後1ヵ月程は水質の変化で白点病や口腐れ病といった病気の発生も起こりやすいので水温はやや高めの28℃に設定を行うとアベニーパファーの活性も上がり病気の発生も防げますので水温調節機能(サーモスタット)が自由に行えるタイプのヒーター&サーモスタットの使用がお勧めです!
水質が安定していない
アベニーパファーは熱帯魚の仲間です。
多くの熱帯魚が住みやすい飼育水はろ過装置に水質を安定させる為のろ過バクテリアが繁殖した状態であることが必要です。
この為、アベニーパファーを飼育する時に初心者の方が良く行いやすいケースとしては水槽をセットした直後にアベニーパファーを水槽に入れて飼い始めるパターンです。
水質の状態が安定していない為にアベニーパファーが餌を食べない、食べられない状態です。
水槽はセット直後だとまだ水質が安定していない状態の為、アベニーパファーが新しい水に慣れていないのでエサを食べないといった事が良く起こります。
この状態の水槽ではセット時に市販のろ過バクテリアを添加し、水質の安定化を早めます。
ただそれでもろ過バクテリアがフィルターなどに定着し、水質を安定させるまでには最低でも数週間~1カ月程の時間を必要とします。
水槽セット初期でアベニーパファーを飼育し始めた時は餌の食べ残しは水質悪化に繋がるので食べ残しは速やかに取り除くようにしながら給餌を行いましょう。
水槽内に隠れる所が無くて落ち着かない
アベニーパファーはその大きな目で周囲の環境や餌となる小さな生き物を見つける為とても目が良い魚です。
その為、水槽内に水草や流木と言ったアベニーの隠れ家や身を寄せられるスペースが少ないと飼育者が水槽付近に近づくだけでパニックを起こし暴れまわる事があります。
飼育開始直後に特にそのようなパニックになる傾向があるので初めのうちはなるべく隠れる所を用意しアベニーが落ち着ける環境を用意してあげることをお勧め致します。
ウィローモスやマツモのように隠れ家にしやすい水草を入れたり、マジックリーフの使用も水質の弱酸性の軟水にし、病気の発生源となる病原菌の抑制作用や隠れ家としてのシェルターの機能も果たすのでこれらの使用はお勧めです。
飼育の際は複数匹での飼育を行った方が環境に慣れやすくなる傾向があります。
目安としては30㎝のキューブタイプでしたら5~10匹前後の複数飼育が可能です。
餌の種類がアベニーパファーの好みに合っていない
これは与えた餌の種類がアベニーパファーの好みに合わない場合に良く起こる事です。
アベニーパファーが好む餌としては以下の種類がお勧めです。
- 冷凍赤虫
- 活イトミミズ
- 活ミジンコ
- 冷凍ミジンコ
- サカマキ貝、レッドラムズホーン等小型の巻貝
上記の餌を使用した場合、アベニーパファーの飼育環境と水質、水温共に問題が無くアベニーに健康状態の問題が無ければまず確実に食べてくれる餌になります。
そのような時は飼育環境の改善と同時に魚病薬や塩浴も行いアベニーパファーの状態を改善させる必要があります。
アベニーが食べる為に慣らす必要がある餌の種類
次に市販されている餌でアベニーパファーが食べるのに時間が掛かることもある餌の種類です。
・乾燥イトミミズ
・クリル
・クリルグラニュール
・人工飼料
・アサリ
・シジミ
乾燥赤虫や乾燥イトミミズはアベニーパファーが口に含んでも吐き出してしまう事が多く慣れて食べてくれるようになるまで結構な時間を要します。
クリルやクリルグラニュールは比較的嗜好性が高くアベニーが食べてくれる事も多いエサですがやや栄養価的に不足している部分があるので単一での長期間の給餌だと徐々にアベニーが痩せて来るので他の餌との併用をお勧めします。
淡水フグ用の人工飼料は視力が良いアベニーパファーには最初は餌として認識してもらえない事が多く与える際はクリルやクリルグラニュール等を与えている時にすこしずつ混ぜて慣らして行く必要があります。また頑なに人工飼料に見向きもしてくれない個体も結構います。
アサリやシジミのむき身はそのまま与えてもアベニーが警戒して食べてくれない事が多く2~3mmほどに細かくしてスポイトなどで少量ずつ与えると食べてくれますが食べ残しは非常に水を汚します。これらの給餌の際は食べ残しが直接フィルターに吸い込まれたり、砂利やソイルの隙間に落ちて腐敗しないようにエサ皿を設置してその上で与えたり、残りはスポイトやホースで直ぐに吸い出す措置を行いましょう。
ヤマトヌマエビなどの種類はアベニーパファーとの混泳も上手く行きやすいので試す価値はありますよ!
アベニーパファーが餌を食べない時のまとめ
飼育中のアベニーパファーが餌を食べない時の確認事項は
- 飼育水温が適温か?(水温26~28℃)
- 飼育水の水質は安定しているか?(水槽セット直後や急激な水換え後ではないか?)
- 水槽内の環境は落ち着ける環境か?またアベニーの健康状態に問題は無いか?
- 与えている餌の種類は適切か?
上記のポイントを見直して頂ければ餌を食べない理由と対策が行えると思います。
最後にアベニーパファーを購入する時はショップで与えていた餌と同じ種類を最初のうちは与えましょう。
餌の種類の変更はアベニーパファーの餌喰いにも影響が大きいので購入時にエサの確認を覚えて置いて頂けますと幸いです。
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