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YouTubeでカエルに興味の無かった方々からも注目を集めるバジェットガエル
映画スターウォーズに出て来そうなキモカワ系、ブサカワ系の愛らしい容姿からペットとしての人気が高まって来ています。
和名はマルメタピオカガエルと呼ばれ、タピオカミルクティーから再び火が付いたタピオカブームの後押しもあり様々な角度から益々注目を集める存在となりました。
今回は詳しい飼い方や寿命などを紹介させて頂きます。
▼こちらの記事ではバジェットガエルのオタマジャクシからの飼育方法も解説しています
Contents
1.バジェットガエルの原産国
自然下でのバジェットガエルは南米大陸のアルゼンチン、ボリビア、パラグアイの三国に分布します。
ペットとして現在販売されている個体の多くは主にアメリカで繁殖された個体の子孫が大半になり、最近では日本国内での商業ベースの養殖化が進み日本生まれのバジェットガエルの流通が多くなってきました。
バジェットガエルの原産国での生息環境はグランチャコと呼ばれる大平原地帯にある湖沼や湿地に生息しています。
グランチャコには乾季と雨季があり乾季になり水場が干上がると泥の中で繭を作り乾燥から身を守り凌ぎます。
雨季になり水場が潤うと活動を始め、繁殖も雨季に行われます。
2.バジェットガエルのエサ
バジェットガエルは貪欲で目の前で動くものに対しては何でも食べようとします。
水棲生活を行ってるバジェットガエルは水中で動く生き物を主に食べます。
自然下では主に魚、水棲昆虫、甲殻類等を食べています。
バジェットガエルを飼うときに与える餌としてお勧めなのがツノガエル専用フードがあげられます。圧倒的に便利な人工飼料を活用しましょう。
人工飼料をピンセットで摘まみバジェットガエルの口元で揺らすと直ぐに反応して食べてくれます。
保存と入手の容易な餌としては
- ツノガエル専用フード
- 大型肉食魚専用フード
- レオパードゲッコー専用フード
- 冷凍川エビ
- 冷凍コオロギ
- 冷凍ピンクマウス
などがあげられます。上記の中から2~3種類程を組み合わせて与えると栄養バランスが摂れて状態良く飼育が出来ます。
ツノガエル専用フードと大型肉食魚専用フードは主原料が魚粉ですので栄養価が近いのでどちらか一方を主食として使い、レオパードゲッコー専用フードは主原料が昆虫なのでこちらを副食として与えても良いでしょう。
活きたエサを与えたい!野性味を感じてみたい!
そのような方は活きたエサ(活餌)を入手して与えてみても良いでしょう。
- 小赤(金魚)
- メダカ
- ドジョウ
- スジエビ
- ヌマエビ
- フタホシコオロギ
- ヨーロッパイエコオロギ
- デュビア
上記がバジェットガエルに与えられる活きたエサ(活餌)になります。
エサを与える頻度ですが
幼体(生後1年未満)の個体なら1~3日に1回
成体(生後1年以上)の個体で5~10日に1回程を目安に与えましょう。
エサの量ですが幼体時は体の半分くらいの量を目安に
成体には体の1/3位の量を目安に与え、くれぐれも良く食べるからといって食べさせ過ぎには注意しましょう。
成長期を過ぎた個体にエサを与え過ぎると突然死の原因にもなりやすいので気をつけて下さい。
3.バジェットガエルの飼育ケース
バジェットガエルは水棲です。基本的には水中で一生を過ごします。
飼育の際には水を張れる水槽かプラケース等を使用します。
- 水槽(20㎝~60㎝)お好みでサイズを選びましょう
- プラケース 簡易的に飼育する時に便利です
バジェットガエルを水槽で飼育する時は観賞魚用のろ過装置(フィルター)の使用をお勧めします。
ろ過装置(フィルター)を使用することでバジェットガエルの飼育水を綺麗に保ち水質を安定させることが出来るので掃除の回数が少なくすることが出来ます。
また水槽サイズに余裕があれば水草や流木を入れてレイアウトも出来るので見た目の印象も変わりますのでレイアウトをした環境でバジェットガエルを飼いたい方は参考にして下さい。
バジェットガエルを飼い始めた方や幼体(ベビー)を飼い始めた方はまずはプラケースでの飼育をお勧めします。
これは個体の状態やエサ喰いなどの状況を確認しやすい為です。
バジェットガエルを飼育する時の水深ですがベアタンク(水の中に砂や流木などが入っていない状態)の状態ではバジェットガエルの体高の2倍程度にしましょう。
水中に流木や水草、イミテーションプランツを入れて水面付近にバジェットガエルが前足を掛けて息継ぎがしやすい環境ならば徐々に水深を深くしても大丈夫なケースもありますが、バジェットガエルの個体毎の状態を見て臨機応変に対処してあげて下さい。
バジェットガエルは水中で生活をします。当然フンやオシッコなども水中で済ませる為、飼育水は日々汚れていきます。
水槽飼育でろ過装置(フィルター)を使用している環境ではこれらの汚れはろ過装置(フィルター)の働きによって分解処理されます。
但し、ろ過装置が(フィルター)があるから水換えをしなくても良いわけではありませんのでご注意ください。
水換えの目安ですが
- ろ過装置(フィルター)有りの場合 1週間に一度(1/2~全交換)
- ろ過装置(フィルター)無しの場合 1~2日に一度(全交換)
上記を目安に水換えを行いましょう。
▼バジェットガエルに床材を使用する時はこちらの記事をご参照ください!
4.バジェットガエルの飼育温度
バジェットガエルの適温(水温)は25~28℃です。
バジェットガエルを冬場や気温の低い時期に飼育する時には水温を維持するために加温設備が必要となります。
- 水槽飼育の場合 観賞魚用オートヒーター(26℃固定式)
- プラケースの場合 爬虫類用パネルヒーター
飼育環境に合わせて上記の保温器具を揃えてバジェットガエルが活動しやすい温度設定を行いましょう。
水換え時の注意点
バジェットガエルを飼育する上で水換え時に注意するポイントが2つあります。
- エサを与えた直後に水換えは厳禁!
- 冷たい水での水換えは厳禁!
1のエサを与えた直後の水換えは水交換の刺激で与えたエサを吐き戻す可能性があるからです。エサを未消化のまま吐き戻す行為はバジェットガエルの体力を多く奪い消耗し弱らせる原因となりますので注意が必要です。
2の冷たい水での水換えも注意が必要です。
バジェットガエルは変温動物の仲間です。エサを食べた後の消化に必要なエネルギーは外部の水温に左右されます。
バジェットガエルがエサを消化吸収しやすい水温が25~28℃前後になるので水換え時に急に冷たい水を入れてしまうとエサの消化活動が停滞してしまうので良くありません。
これを防ぐためには水換えの時に水温を25~28℃前後に予め調整することで解決出来ます。
水換えの時に新しく用意する水は水道の水と温水から出るお湯を割って25~28℃前後に温度を合わせてからバジェットガエルの飼育ケースに注ぎましょう。
またバジェットガエルの飼育水を用意する時は観賞魚用の中和剤と粘膜保護剤の添加も忘れずに!皮膚のデリケートな両生類には使用しましょう。
5.バジェットガエルの寿命は?
野生では南米大陸のグランチャコと呼ばれる大平原地帯の湿地に生息しているバジェットガエルですが自然下では生後2~3年で成熟し乾季と雨季の繰り返しで雨季に繁殖を行う生態が知られています。様々な環境の変化が起こる野生下では生涯に数度、繁殖活動が行えれば個体としての寿命を全う出来ていると考えられます。
野生下での寿命は恐らく数年~10年前後
一方でペットとしてのバジェットガエルの平均寿命ですが、まだペットとしての歴史が浅く確実なデータ収集が難しい状況ではありますが
概ね5~15年
の間で収まると考えられます。
飼育環境と飼い方で寿命を延ばしより長くバジェットガエルとの生活を楽しめるようにこれからも新たな飼育情報を提供して行きますので宜しくお願い致します。
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