真っ黒のウルウルとした瞳が可愛いニシアフことニシアフリカトカゲモドキ
今回はレオパと並ぶ飼い易いヤモリの仲間であるニシアフリカトカゲモドキをご紹介致します。
- ニシアフリカトカゲモドキとは?
- ニシアフリカトカゲモドキのエサ
- ニシアフリカトカゲモドキの飼育方法
- ニシアフリカトカゲモドキの飼育に必要な物
- ニシアフリカトカゲモドキの寿命
Contents
1.ニシアフリカトカゲモドキとは?
ニシアフリカトカゲモドキはヤモリ科トカゲモドキ亜科フトオトカゲモドキ属に分類されるヤモリの仲間です。
野生のニシアフリカトカゲモドキは西アフリカのセネガルからカメルーンにかけて生息しています。
レオパことヒョウモントカゲモドキと並びペットとしての人気が高く西アフリカ現地採集個体(WC個体)の他にアメリカやカナダ、ヨーロッパでブリードされた個体(CB個体)の流通が見られます。
海外ではファットテールゲッコーとも呼ばれペットして人気が高いヤモリです。
ニシアフリカトカゲモドキの成体の全長は約20㎝前後、ずんぐりとした体型で尾が太く短いのが特徴です。このプニプニの尾っぽがとても可愛らしく愛嬌があります。
性質は穏やかな個体が多く、基本はハンドリングが可能です。
両脇からそっと抱え込むように抱き上げて両手の上に乗せてあげると大人しくしてくれる場合が多いです。尻尾は自切出来るので尻尾を強く掴んだり乱暴に扱わないように注意が必要です。
また購入の際に状態を見極めるポイントとして尾が極端に痩せている個体は避けましょう。輸入直後のWC個体は状態が不安定な個体が多くショップに入荷後ある程度時間が経過し状態の安定している個体の中から選ぶようにして下さい。
2.ニシアフリカトカゲモドキのエサ
ニシアフリカトカゲモドキの主食は昆虫です。
基本はコオロギやデュビアなどを与えます。
ピンセットからの給餌を覚えさせると冷凍コオロギやレオパ専用人工飼料も食べるようになりますので飼育者の飼育スタイルに合わせたエサを選ぶ事も可能です。
- フタホシコオロギ 主食として馴らせば冷凍も可
- ヨーロッパイエコオロギ 主食として馴らせば冷凍も可
- デュビア 主食として馴らせば冷凍も可
- ハニーワーム 副食として
- レオパ用人工飼料 馴らせば主食として可
- グラブパイ 馴らせば主食として可
給餌の頻度は幼体時~生後1年までは基本毎日与えて大丈夫です。
生後1年以上の個体には2~3日に一度の給餌を心がけ成体(生後3年以上)の個体には週に2度程と尾の太さを見ながら適切な量を与えましょう。
ややぷっくりとした感じの尾の太さが目安になりますが個体差によって尾があまり太くなりにくい個体もいるので食べてる量と尾の太さは良く見ておきましょう。
人工飼料を与える際の注意点として与えたエサが床材の上に落ちたままにしておくと後で匂いに反応し床材ごと残ったエサを食べてしまい消化器官に床材が詰まる事故が起きやすいので注意が必要です。人工飼料の食べ残しは速やかに取り除きましょう。
3.ニシアフリカトカゲモドキの飼育方法
ニシアフリカトカゲモドキの飼育はポイントさえ抑えておけば難しいものではありません。
それでは飼育に必要なポイントを上げていきましょう。
ポイント1 低温に注意
ニシアフリカトカゲモドキは比較的高い飼育温度帯を好みます。
通常飼育の状態ではケージ内を26~28℃前後に保ちパネルヒーターの上は30~33℃位になるようにしましょう。
ポイント2 やや湿度を上げる
野生のニシアフリカトカゲモドキは地中に穴を掘って暮らしています。土の中は湿度が保たれているので自ら環境を選べます。
飼育下でのニシアフリカトカゲモドキもやや湿った部分を好む傾向があります。
市販のウェットシェルターの使用が便利です。又は定期的にケージ内に霧を吹き一時的に湿度を上げても良いでしょう。
ポイント3 シェルターは必需品
ニシアフリカトカゲモドキはレオパと比べるとやや臆病で物陰に隠れがちです。
飼育の際は隠れられるシェルターを用意してあげるとそこが住みかとなり精神的にも落ち着いてくれます。
ニシアフリカトカゲモドキの飼育はレオパとあまり変わりませんが上記のポイントを踏まえて飼育する事でより状態良く飼育が出来ます。
また飼育の際は基本は単独で飼育を行いましょう。特に成体のオス同士は激しく争い尾を噛み千切るなどケガをし易いので要注意が必要です。
4.ニシアフリカトカゲモドキの飼育に必要な物
- 爬虫類用ケージ またはプラケース
- 爬虫類用パネルヒーター
- シェルター(ウェットシェルター)
- 床材 キッチンペーパー、ペットシーツ、パームマットなどお好みで
- 水容器
- 温度計&湿度計
上記のアイテムが揃えばニシアフリカトカゲモドキがお迎え出来ます。
爬虫類ショップや爬虫類イベント等にお気に入りの子を探しに行きましょう。
5.ニシアフリカトカゲモドキの寿命
ニシアフリカトカゲモドキの飼育下での平均寿命は約7~10年前後となります。
安定した飼育環境で栄養状態の優れた個体ではより長く生存する可能性も十分あります。
これはその個体を繁殖させるか、生涯単独で飼育を続けるかによっても変わってきます。飼育者さん各自の飼い方があると思いますので飼育者さんそれぞれが最適な答えを探しながらニシアフとの暮らしを長く過ごせるように考えて飼育を続けて頂けると幸いです。
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