ハムスターの飼い方・寿命や飼育ケージなど飼う前に必要な知識を紹介

ハムスター 爬虫類イベント

ハムスターは初めて飼うペットとして犬や猫に続いてメジャーな種類です。

見た目の可愛さはもちろん、飼育スペースもさほど取らず散歩など外に出す必要もない所や購入費用や飼育の維持費も犬や猫等に比べてリーズナブルな所も魅力の一つです。

家族の中でお子様が自分の部屋で飼う初めてのペットとして、生き物を飼う事で自発的に学べる部分や、一人暮らしの女性や男性が癒しを求めて飼うケースなどハムスターを飼う事により得られる部分はどのような世代の人にとってとても大きいです。それだけペットとしてハムスターを求める方が多く必要とされている魅力についてご紹介させて頂きます。

  1. ハムスターとは?どんな動物?
  2. ハムスターの種類 代表的な5種類
  3. ハムスターの飼い方
  4. ハムスターのエサ
  5. ハムスターの飼育に必要な物
  6. ハムスターの寿命

1.ハムスターとは?どんな動物?

ハムスターはキヌゲネズミ亜科に属するげっ歯類の24種類の総称です。

げっ歯類の仲間にはネズミやリス、デグーやチンチラ、モルモット等も含まれ大きな種類でカピバラもげっ歯類に含まれます。

ハムスターの特徴として大きな頬袋を持ちます。この頬袋にエサを大量に詰め込み巣穴まで持ち帰りエサを貯蔵する為に使います。人間に例えると風呂敷やバッグを標準装備出来る身体に進化したとも言えますね。

野生のハムスターは乾燥地帯に住み、地中にトンネル状の巣穴を掘って生活しています。巣穴は意外と長く数メートルの範囲でエサの貯蔵室や寝室、トイレスペースなど野生のハムスターが生活しやすい設計で作られています。

ハムスターというと一般的にはゴールデンハムスター(シリアンハムスター)を指す事が多いですが、現在ではペット用に繁殖し流通しているドワーフハムスターの事も含めた総称として使われています。

ハムスター全般に言える事ですが飼育・繁殖が容易なためペットとしての養殖が盛んに行われほぼ一年中ペットショップでその可愛らしい姿を見ることが出来ます。

2.ハムスターの種類 代表的な5種類

  1. ゴールデンハムスター
  2. ジャンガリアンハムスター
  3. ロボロフスキーハムスター
  4. キャンベルハムスター
  5. チャイニーズハムスター

1.ゴールデンハムスター

ゴールデンハムスターはシリアンハムスターとも呼ばれ中東シリアやイスラエルが原産国になります。

ハムスターの中でも最もペットとしての歴史が古く、現在のハムスター人気の土台を築いてきた種類と言っても過言は無いでしょう。

性格の穏やかな子が比較的多く、人にも慣れやすくスキンシップも取りやすい種類です。

体の大きさは大人で15㎝程、体重で約100g~150gと他のハムスターと比較すると重量感があり、触れ合う時に哺乳類の温もりを直に感じることが出来ます。

ゴールデンハムスターは短毛種と長毛種に分けられ、短毛種の流通が一般的となります。

ゴールデンハムスター カラーバリエーション

  • ゴールデン(ノーマル)
  • キンクマ(アプリコットカラー)
  • ホワイト
  • ブラック(クロクマとも)
  • マーブル
  • グレー

などがありどの色彩にも短毛と長毛の特徴を持つ個体がいます。

ゴールデンとキンクマ以外はペットショップ等で見かける機会が少ないのでゴールデンハムスターのカラーバリエーション品種を繁殖させているブリーダーさんや専門ショップを探して購入を検討されても良いでしょう。最近では爬虫類イベントでもハムスターの珍しいカラーバリエーションが販売されていたりもしますので購入先の候補として検討されてみても良いかも知れません。

2.ジャンガリアンハムスター

ジャンガリアンハムスターは現在最もペットハムスターとして流通している種類です。

野生のジャンガリアンハムスターの原産国は中央アジアのカザフスタン共和国からシベリアにかけて生息しています。

体の大きさは約7~10㎝前後、体重も約30~40gとゴールデンハムスターと比較すると小柄な為、ドワーフハムスターとも呼ばれ世界中で人気が広まりました。

片手にすっぽり収まるサイズ感から子供にも人気が高く、初めてハムスターを飼う種類としてジャンガリアンハムスターを選ぶ方が多いのもうなずけます。

ジャンガリアンハムスターは性格が大人しい子が多く、人にも慣れやすいのでペット向きです。

ジャンガリアンハムスター カラーバリエーション

  • ノーマル(グレー)
  • ブルーサファイヤ
  • パールホワイト
  • プティング

などが一般的に入手しやすい品種になります。濃いグレー体色のノーマルを始め薄いグレーの淡い体色のブルーサファイヤ、全身が白く、背中に沿ってグレーのラインが入るパールホワイト、プリンのような薄い黄色い毛色のプティングがペットショップなどで見られます。

好みのカラーバリエーションを探してお気に入りの子をお迎えしましょう。

3.ロボロフスキーハムスター

ロボロフスキーハムスターはペットとして飼われているハムスターの種類の中で小型の種類です。顔と体の比率が約1対1の2頭身の可愛い存在です。

野生のロボロフスキーハムスターの原産国はロシア連邦トゥヴァ共和国、カザフスタン共和国、モンゴルに分布します。

体の大きさは約6~8㎝前後、体重約15~30gと世界最小のハムスターです。

その小ささから外部の音や振動などに対し、敏感で臆病な一面もありますが時間をかけて接して行くと人に慣れる子もいますので優しく丁寧に接してあげると良いでしょう。

ロボロフスキーハムスター カラーバリエーション

  • ノーマル
  • ホワイトフェイス
  • パイド

などが日本では主に入手できます。ノーマル以外のカラーバリエーションはまだ流通量が少なく手に入りにくい品種です。ロボロフスキーハムスターのブリーダーさんや爬虫類イベント等で販売されている場合もありますので探してみましょう。

4.キャンベルハムスター

キャンベルハムスターはジャンガリアンハムスターによく似た種類のハムスターです。

野生のキャンベルハムスターの原産国はロシア連邦トゥヴァ共和国からモンゴルにかけて分布しています。

体の大きさは約7~10㎝前後、体重約30~40gとジャンガリアンハムスターとほぼ同じ大きさ、体重のドワーフハムスターの仲間です。

キャンベルハムスターは活発な個体が多く、性格もやや強い子が多く飼育当初の慣れていない状態では噛む個体が比較的多いです。これはキャンベルハムスターの元々の性質が臆病な性格の為、防衛行動の一環として噛む場合が殆どです。

落ち着いた環境で飼育し、根気よく馴らしてあげれば人に慣れ噛まなくなる子もいますので個体の性格と行動を良く見極めながら接してあげると良いでしょう。

キャンベルハムスターはハムスターの飼育をある程度経験した中級者から上級者向けの種類と言えるでしょう。

キャンベルハムスター カラーバリエーション

  • ノーマル
  • ブルーフォーン
  • ブラック
  • アルビノ
  • パイド

などが流通しペットショップで販売されています。他のハムスターよりも見かける機会が少なく扱っているペットショップを調べる必要があります。また最近では爬虫類イベントでも見かける場合がありますのでイベントに足を運んでみるのも良いでしょう。

5.チャイニーズハムスター

チャイニーズハムスターは他のドワーフハムスターと比較してやや胴が長く尻尾も他のドワーフハムスターと比較するとやや長く伸びます。

ハムスターとネズミを足して割ったような独特の見た目が特徴的な種類です。

野生のチャイニーズハムスターの原産国は南シベリアから中国北東部、朝鮮半島に分布

体の大きさは約9~12㎝、体重約30~40gとジャンガリアンやキャンベルとほぼ同じサイズです。外見上の特徴として他のドワーフハムスターよりも体がやや細長くスリムな印象があります。

チャイニーズハムスター カラーバリエーション

  • ノーマル
  • シルバー
  • シルバーパイド
  • ホワイト

などが知られていますがチャイニーズハムスターはドワーフハムスターの中で最も流通が少なくノーマルとシルバー以外は殆ど流通が無いのが現状です。チャイニーズハムスター専門のブリーダーさんや小動物を専門的に扱っているショップなどでカラーバリエーションを探してみても良いでしょう。

チャイニーズハムスターは他のドワーフハムスターよりも立体活動が得意で器用に木に登ったりしますので高さのあるケージでの飼育が良いでしょう。

また成熟したチャイニーズハムスターのオスは睾丸が発達し大きくなります。

イメージとしては信楽焼のたぬきの置物が良いのですが小さいハムスターがアノ信楽焼のたぬきの置物のようなボディバランスになると想像するとちょっと可笑しくも見えてきますね!

今回はお子様から大人まで幅広い世代に人気のハムスターをご紹介させて頂きました。種類別の詳しい解説はまた別の項目でご紹介させて頂きますので宜しくお願い致します。

3.ハムスターの飼い方

今回は簡単にハムスターの飼い方を紹介致します。

ハムスター飼育は毎日のエサやりと水やり、定期的なトイレ掃除と床材交換が基本となります。

日々のエサやりはもちろん毎日新鮮なお水を与え、トイレが汚れたら洗浄し床材が古くなってきたら交換しましょう。

難しい工程は特にありませんので日々のお世話と適度なスキンシップを行えばハムスターは素晴らしいペットとなってくれるでしょう。

4.ハムスターの餌

ハムスターの餌は主にハムスター専用フードを主食として与えます。

ハムスターの種類に合わせたエサが市販されていますので種類ごとに選んだものを与えましょう。

  • ハムスター専用フード (主食として毎日)
  • ひまわりの種や種子類 (副食として2~3日に1回程主食に混ぜる)
  • ハムスター用おやつ(スキンシップをとる時等に与える1週間に2~3回)
  • 野菜 果物 (人参、カボチャ、さつまいも、リンゴ等)(副食として2~3日に1回主食に混ぜて与える)

注意点として人間用のお菓子やチョコレート、アボガド、ネギ類などはハムスターが中毒を起こすので与えてはいけないので気をつけましょう。

5.ハムスター飼育に必要な物

ハムスターを飼育する時に必要な物はこちらです

  • ハムスター専用ケージ
  • エサ入れ
  • 水入れ (給水ボトル)
  • 回し車
  • 巣箱 (隠れる所)
  • 床材 (小動物用チップ等)
  • 小動物専用ヒーター(冬場に使用します)

ハムスターを飼育する時に必要なアイテムはこちらです。

上記を揃えてセットしましょう。後はお気に入りのハムスターをペットショップに迎えに行きましょう。

5.ハムスターの寿命

ハムスターの平均的な寿命はこちらです

  • ゴールデンハムスター 約2~3年
  • ジャンガリアンハムスター 約2~3年
  • ロボロフスキーハムスター 約2年
  • キャンベルハムスター 約2~3年
  • チャイニーズハムスター 約2~3年

ハムスターは体の小さい動物です。

私たち人間と比較すると驚くほど速いスピードで一生を終えてしまいます。

これは体の大きさとハムスターが持つ、種としての生存戦略にも関わる部分です。

ハムスターは生後約1カ月で大人と同じ大きさに成長し生後約2カ月で繁殖が可能となり子供を産んで繁殖を繰り返します。

寿命が短い=可哀そう といった従来の人間の価値観ではハムスターの魅力は語れません。

ハムスターには元々野生では他の大きな動物に食べられやすい生き物として生態系の中に位置しています。ハムスターたちは少しでも早く子孫を残し世代交代を繰り返す生き方を実践しているわけですね。

ペットとして迎えた子と少しでも長く暮らしたい場合はハムスターの健康管理に十分気を付けて単独で飼育する事をお勧め致します。

また本来のハムスターの習性を考慮してオス、メスでの飼育をし繁殖させ次世代以降も含めた長期的な飼育を視野に入れた飼い方もありますのでどのような飼い方を選ぶかは飼育者さん個人で考えてあげましょう。

どちらを選んでもハムスターが健康に長く生きて貰えるように飼育する事が飼育者の努めになりますので心構えとして覚えておくと良いですね。

ペットとしてのハムスターと一緒に過ごせる時間は私たち人からすればとても短く儚いかも知れません。

それでも振り返った後に楽しい時間だったと思えるような過ごし方を飼育する人それぞれが考え感じ取って頂けると幸いです。