ボールパイソンの飼い方・エサや特徴を詳しく解説

ボールパイソン ボールパイソン

初めてヘビを飼ってみたい!

何か爬虫類を飼ってみたい!

そんな方におすすめのヘビが今回ご紹介するボールパイソンです。

大人しい性質でハンドリングも容易なボールパイソンとはどんなヘビかを解説致します。

  1. ボールパイソンの原産国
  2. ボールパイソンのエサ
  3. ボールパイソンのケージ
  4. ボールパイソン飼育に必要な物
  5. ボールパイソンの寿命

1.ボールパイソンの原産国

野生のボールパイソンの原産国はアフリカ大陸中央部から西部

ウガンダ、リベリア、シエラレオネ、ギニアなどに分布します。日本国内に輸入されて来るワイルド個体(WC)の多くはガーナ、トーゴ、ベナン辺りから輸出されています。

近年ではボールパイソンの品種改良が世界各地で盛んに行われており、特にアメリカやドイツなどでプロのボールパイソンブリーダーが繁殖させた個体(CB)が世界中に輸出され、日本でも多くの個体が海外より頻繁に輸入されています。

アフリカ現地で卵をふ化させ輸出もされています。このような個体はファーミングハッチ(FH)と呼ばれ、原産国での種親となる個体の必要以上の乱獲を防ぎ持続的な資源保護の観点からも含め良い兆候と見られます。

ボールパイソンの全長は平均でメスの成体で約120㎝ 体重約2㎏前後

オスの成体で約90㎝ 体重1㎏前後となり、メスの方がややボリュームがあります。

ボールパイソンは海外(特にヨーロッパ圏)ではロイヤルパイソンと呼ばれるように学名Python regius 『王家のニシキヘビ』の意味を持つ高貴なヘビです。

2.ボールパイソンのエサ

ボールパイソンのエサは冷凍マウスや冷凍ラットです。

ボールパイソンのサイズに合わせてマウスやラットのサイズを調整します。

目安としては

  • ベビーサイズのボールパイソン → ファジーorホッパーマウス
  • 生後半年~1年のボールパイソン →アダルトマウスMサイズ
  • 生後1年以上のボールパイソン →アダルトマウスLサイズ
  • 生後2年以上のボールパイソン →ラットM~Lサイズ

上記を目安に個体の大きさに合わせたエサを与えます。

*初めてボールパイソンを飼う方へ

初めてボールパイソンを飼う方へ購入の前に確認して頂きたい重要なポイントがあります。

それは購入しようと決めた個体が

【餌付いているか?(自発的に餌をたべているか?)】

【ショップに入荷してから何回餌を食べているか?】

この2点を必ず販売しているショップの店員さんに確認してください!

この餌付いているか否かでその後の飼育難易度が大分変わってきます。

特にアフリカ現地から輸入されてくるFH個体は販売価格もリーズナブルで初めての方が購入しやすいのですが、アフリカ現地から日本に輸入されて来るまで一度もエサを食べていない個体が殆どです。

このような個体は日本に到着後に輸入業者さんや卸先の爬虫類ショップさんの所で餌付けを行ってから販売されるのですが、一定数の個体がまず自発的にエサを食べないケースが多い傾向にあります。(エサに怯えてしまう、エサとして認識してくれない等理由は様々です)

そこでアシスト給餌といったテクニックを施し半強制的にエサを食べさせ体力を付けつつ自発的にエサを食べるようになるまでアシスト給餌を行い続ける必要があります。

アシスト給餌には施す側にも技術とタイミングの見極めが必要となり初心者の方で始めてヘビを飼う方にはかなりハードルが高いと思いますのでお勧めは致しかねます。

上記の点を踏まえて初心者の方にはボールパイソンを爬虫類ショップや爬虫類イベントなどでお迎えの際は【餌付いているか?(自発的に食べているか?)】【ショップに入荷してから何回エサを食べているか?】

この2点の確認が取れてからお迎えをしましょう。

3.ボールパイソンのケージ

ボールパイソン飼育のケージは用途に合わせて種類があります。

  • 観賞重視の飼育スタイル → 爬虫類用ケージ
  • コレクション重視の飼育スタイル → 爬虫類用コンテナケージ
  • シンプルで簡素な飼育スタイル → プラケース

などが飼育者のスタイルに合わせて選べますので用途に合わせてチョイスしてください。

4.ボールパイソンの飼育に必要な物

  • ケージ(用途に合わせて)
  • 爬虫類用パネルヒーター
  • *保温球&ソケット(ケージの温度が低い時や大きいサイズのケージ等で使用した方が良い場合は使います)
  • 床材 (ペットシーツ、キッチンペーパー、ココハスク等)
  • 水容器(ヘビがとぐろを巻いて入れるサイズが〇)
  • シェルター
  • 温度&湿度計(適温26~30℃、湿度60~80%)

ボールパイソン飼育に必要な物が揃ったら後はセッティングです。

ケージ内温度は全体で25℃以上、パネルヒーターはケージの半分に敷き下から温めます。パネルヒーターの前が30~33℃位になっていればベストです。

床材はペットシーツが糞や尿酸の処理もしやすいのと衛生的に飼育が出来るのでおすすめです。汚れたらその都度交換しましょう。

水容器はとぐろを巻いた状態のボールパイソンが浸かれる位のサイズが良いですが大型個体だと難しい場合は小さめの水容器でも大丈夫です。そのような場合は定期的に霧吹きをしてボールパイソンの体に水を軽く吹きかけてあげましょう。

ボールパイソンが幼体の時は体が収まるようなシェルターを用意してあげると落ち着きやすくなりエサへの反応も良くなります。

ボールパイソンのケージが完成したら後は設置場所です。

可能ならケージは部屋の床に直置きは避けて下さい。特に冬場の床は冷えやすいので注意が必要です。

床上50㎝以上の高さでケージが置ける場所や専用棚などにケージをセットしましょう。

5.ボールパイソンの寿命

ボールパイソンの飼育下での平均寿命は約20年前後です。

記録では48年生存した個体もいる事から寿命は長いヘビであると言えます。

ボールパイソン飼育まとめ

1個体と長くゆっくりと付き合えるペットとして人気のボールパイソン

近年は世界中で品種改良が進められており毎年新たなモルフ(色彩変異個体)が作出されています。

爬虫類の中でもレオパやフトアゴと並び最もペット化が進行しているボールパイソンは今後も目が離せないジャンルの爬虫類となります。